これを初めて聴いた時、いくらロイ・トーマス・ベイカーがプロデュースしているとはいえ、あまりにコーラスとギターがクイーンしてるんで、思わず笑っちゃったんですが、それでもポップな曲作りの上手さは、さすがパイロット。ハードに豹変したと言われてる異色の3rdアルバムですが、それは1曲目だけの話。


それまでの軽快でウキウキするようなアイドル性よりも、もっと情緒豊かになって、ハードな部分と泣きの部分を強調。よりヘヴィーな感触があります。どの曲も重厚なアレンジ支えられ、抜群の完成度。特に「Lies And Lies」は70年代ブリティッシュ・ポップの最良の部分がすべて詰まった名曲中の名曲!


これに限らず、ボクにとってはパイロットの70年代の作品は、すべてマスト!70年代英国で5本の指に入るほど大好きなバンドなので、問答無用でオススメします。しかしこのサードの日本盤LPでライナー書いてる山本沙由理さん。思いっきり彼らの音楽性の変化に戸惑ってる感じなのが如実に文章に現れていて、結構笑えます。