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ワーナー系サイケ・ポップの24曲入りの編集盤。シングルだけで終わったグレート・アンノウンなバンドから、アソシエイション、モンキーズといった有名どころまでいろいろですが、全体的な音の統一感は、さすがRHINO。目指したサイケよりも、「結果的にサイケ」なバンドの方に、より狂気を感じますが。
冒頭から5曲、Baker Knight,The Misty Wizards,The Next Exit,The Collectors,Adrian Prideといった「あんた誰?」的なシングル曲が続きますが、これが地味ながらも素晴らしいです。リー・マロリーなどカート・ベッチャー絡みの曲などは、むしろ日本の方がソフトロック経由で有名なのかな。
目まぐるしく曲調が変わる元祖パンク野郎キム・フォーリーのシングルが一番の傑作で、これはウェストコースト・ポップ・アート・エクスペリメンタル・ポップ・バンドのマイケル・ロイドがアレンジとプロデュース。ジャケはCDサイズながらレット・ツェッペリンのサードの如く、グルグル回転仕様。凝ってます。