バンドのメンバーが2つに分裂して、そこでまた2つのバンドが生まれるというのは、よくあること。GREAT3とヒックスヴィルの母体となったロッテンハッツも、またそんなバンドのひとつ。メジャーデビュー直後のオリジナル・ラヴのライブの前座で観たのが初めて。90年代初頭の渋谷の、とある風景といったところ。


日本版ラヴィン・スプーンフルとか言われてますが、ジャグ・バンドなんていわれても、あんまりピンとこなかった当時のボクにとっては、もっと即席のパーティバンドのようなライブの印象でした。「所詮ボクらは前座」みたいな自虐的なギャク満載のMCが、会場の笑いを誘っていたという。


唯一知っていたルーフトップ・シンガーズの「Walk Right In」(邦題は「行け!行け!ドンドン」笑)も含め、歌詞が日本語だったので、もしかしたら本気?・・・と思ったら、その後、ちゃんとメジャーデビュー。でも、インディー盤の本作の方が、彼らの当時の「前座感覚」に、よくマッチしてるんだなぁ。