「夏のペーパーバック」で始まり、後発シングル両面曲「Bachelor Girl」「フィヨルドの少女」が組み込まれた現行CDの曲順に違和感を感じざるを得ないのは、それほど「魔法の鐘」から始まる9曲入りのLP盤に慣れ親しんだリアルタイム派ならではの悲しい性でしょうか。


ロンバケの時は子供過ぎましたが、イーチ・タイムは、ギリギリ世代。といっても、まだ中1ぐらいでしたが。大滝詠一なんで、しばらく英字のタイトルから「エイイチ・タイム」だと勘違いしていたのも懐かしい思い出(アホ)。そういえばジャケと同じ絵のポスターを貰って部屋に貼っていた記憶が。


このアルバムは、松本隆の完成度高すぎる歌詞が、サウンド以上に耳に入ってくるようです。「木の葉のスケッチ」や「ガラス壜の中の雲」あたりのロマンチズムは、只事ではありません。極上の短編小説を何度も読み直すような気分で、毎回針を落としてます(やっぱアナログだね)