60年代末期から70年代初頭のマイルス・デイビスの音楽が好きなんですが、その後どんどん音楽的に変化していくマイルスにはついていけず、逆にボクは「その時代のマイルスっぽい別のジャズ盤」をせっせと収集していた、という邪道な人間です。エレピの音と、8ビート、または16ビートのジャズに、体が異様に反応。


その時代のマイルスの音楽にビビっと反応した関連アルバムは数多く、まぁマイルスのバンドに参加したアーティストのソロ・アルバムはもちろん、ソフトマシーンやニュークリアスなどの英国ジャズ・ロックなども個人的にはマイルス以上に好きでした。で、今回紹介する峰厚介のアルバムも、またマイルスの蒔いた種の一つ。


柔らかなのエレピの音。サックスとトロンボーンのゆったりとしたユニゾンのメロディ、そして時計の針のようにカチカチと静かに8ビートを刻むドラム。と、かなり洗練された和モノ・ジャズで、オススメ。アングラな感じのジャケもナイス。スリー・ブラインド・マイス・レコードの第一弾アルバムだそうな。