黄色い便器のジャケは、なんと蓋が開く仕様になった変形ジャケ。開けたらウンコでも出てくるかと思いきや、高層ビルを目の前にキーボード弾くご本人、フンカ・ムンカの勇姿が。さらにビルの頂上は、日本家屋のようなイラストもあり、この理解不能度120%の無駄なサービス精神が、なんともイタリアっぽい。


そんなわけで、70年代イタリア、いやイタリアに限らず全世界的に勃発したプログレ旋風は、掘っても掘っても未知のアルバムが紹介され続ける宝の山です。といっても、このフンカ・ムンカ。LP時代に国内盤が発売されており、ボクも昔買ったんですが、その時はさっぱり理解できず、即効で売ってしまった記憶が(スイマセン)


ここ最近、イタリアのカンタウトーレのような素朴な歌モノが好きになり、その流れでCDを買いなおしたら、すぐに好きになりました。プログレというより「過剰なまでの歌心」が加速して、結果プログレになったという感じ。その極致が4曲目で、「何もそこまで盛り上がらなくても」と、笑いつつも、つい感動してしまう名曲。