信じられない暑い日の連続に、体も精神もダレダレ状態なわけですが、そんなときにがんばってるロックを聴いてもメゲちゃうだけなので、ここはもう、いい加減なロックを聴いて、いい加減な気持ちになりましょう。キングスメンの「ルイ・ルイ」です。「イエスタデイ」の次ぐらいに、世界中でカバーされてる曲。


その昔RHINOから出た「ベスト・オブ・ルイルイ」というLPは、ルイ・ルイのカバーばかり集めて変態オムニバスで、あまりのことに唖然としたものですが、実際キングスメンの単体アルバムを聴いても、もう同じような3コードのガレージ・ロックばかりで、ある種の潔さまで感じてしまうカルトなバンドかも。


最高なのがギターソロが終わったあとに、ボーカルの人が歌いだしを間違えるところ。何度聴いても笑えます。さらに「A−DーEm−D」という循環コードで、この「Em」がポイントなんですよ。よくココを「E」で弾く人もいるんですが、ダメです、ここはやっぱり「Em」。いい加減なバンドの、いい加減なこだわり。