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CDショップの入り口付近に山のように積まれていたPerfumeのNewシングル。最近の邦楽のヒットシングルって「ひとりじゃないよ、勇気を出して」みたいな感じの、いわば鬱病人への人生の応援歌みたいな曲ばかりなんですが、それだけに、このPerfumeの徹底的に意味性を排除した記号だけみたいな歌詞は、実に清々しいです。
メガセールスを記録しているのも、コアな音楽ファンが分析的な聴き方をしながら、自分のフィールドに彼女たちをすり寄せつつ、同時に彼女たちを盛り上げていく妙な図式が定着しているから。しかも、そうしたコアなファン層の熱い視線をサラリと受け流すメンバーの普通の女の子っぽさにも、ツンデレ萌えしている、という(笑)
「VOICE」は、オリエンタルなメロディに、かつての「くちびるヌード」や「ニュアンスしましょ」あたりのEPO&清水信之のテクノ歌謡の最良の仕事を彷彿させ、懐かしくも嬉しい。「575」は「戦メリ」説もありますが、中田ヤスタカさん、そういうYMO仕事って、全然興味ないはず。っていうか、別によくあるコード進行ですし。