ボビー・ウーマックが天国に行ってしまいました。初めて彼を知ったのは中学生の時。レコード屋さんで見た「THE POET II」のアルバムのジャケがあまりに印象的だったからです。胸の出た真っ赤なスーツに妙にデカイ色眼鏡。ニヤリと微笑む左利きの立ちギター姿のバックにはピンクのレースカーテン。ご尊顔するだけでも強烈なソウル体験でした。もちろん音は未聴。


しかし高校生の時、偶然ラジオで「That's The Way I Feel About Cha」を聴き驚きました。え、これがあのボビー・ウーマック?たしかにアクの強いしゃがれ声でシャウトしたりするけれどサウンドは洗練されてるし、切なく泣けるようなギターもいい。すぐ当時発売された輸入盤ベストCD「Womack Winners」を購入。他の収録曲も素晴らしく、かなり愛聴しました。


しかしオリジナル盤も欲しくなるのが世の常。東京へ上京し下北沢の近くに住んだボクは、フラッシュディスクランチにてコツコツと彼のLPを集めました。その後すぐに日本でも徐々にオリジナル・アルバムがCD化され、その当時は田島貴男さんも解説を書いていたような。ボビーは白人の曲もよくカバーするんですが、何でも彼の色になっちゃうのがスゴイですね。