ボサ・リオセルジオ・メンデスのグループと共に万博で来日してライブを行ったこともあり日本でも当時ポピュラーなグループだったようです。特にバート・バカラック作の「サン・ホセへの道」の日本盤シングルは今でも中古レコード屋さんでよく見かけます。自分も高校生の頃に、このシングル盤を買ってボサ・リオの存在を知りました。


ちょうどその頃、たまたま親戚のオジサンが、このボサ・リオのファーストのキングの日本盤LPをくれたこともあり、しばらく愛聴していました。自分にとってはバカラックA&Mというレーベルの存在、あるいはブラジル音楽やボサノバという独特のリズムを初めて印象付けたグループとしても忘れられないものがあります。


盲目のピアニスト、マンフレッド・フェストの躍動感のあるピアノを中心にアントニオ・カルロス・ジョビンミルトン・ナシメントのようなモダンなブラジルの作品からアメリカン・スタンダードまで英語と母国ポルトガル語が交互に違和感なく男女ボーカル歌われています。特に女性ボーカルのグラシーニャ・レポラーセの歌声は本当に素晴らしい。彼女は後にセルジオ・メンデスと結婚しました。