知っているけど、思い出せない。そんな曲が多くてちょっとムズムズしちゃうのもセレクト合戦ならではなんですが、この「曲名を最初から発表しない」というルールが刺激的なんですね。音楽を聴き始めたころの、買ったレコードからどんな音が飛び出してくるかわからないドキドキ感が甦るわけです。では、今日も聴かせていただいたセレクトの感想を少し。

●Osamuswingさん(http://osamuswing.hp.infoseek.co.jp/
①のロック・ステディ版「オブラディ・オブラダ」は、まるでこっちがオリジナルのよう。②はビーチ・ボーイズの「ダーリン」のサビ変えカヴァー。持っていない人は、すぐCD屋に走りましょう(もっとも廃盤かもしれないけど・・・)ちなみに、山下達郎が「Big Wave」で「ダーリン」をカヴァーしたとき、こっちのverのコーラスをチラっとエンディングで披露してましたね。さすが、マニアだなぁ。④はソフロの有名曲ですが、これも美メロ。ここから⑤あたりのつなぎも見事。もはやOsamuswingさんの専売特許のようになった曲間をクロスフェードするワザが、他のセレクターの方々にはない、独特の個性を発揮しております。サーフィンっぽい⑧、⑩のドゥーワップ、ぐっと年代が新しくなる⑪まで、次々といろいろな曲調が飛び足してきて、楽しいです。

●Meikanさん(http://www1.tcnet.ne.jp/meikan/)

結構、毎回セレクトには男女スキャットのダバダバ・コーラス系が多いMeikanさん。それだけに、この「コーラス」というお題は得意だろうなぁと思ってましたが、それだけにとどまらないアクの強い曲も多かったです。良い意味でこちらの期待は心地好く裏切られたわけですが、とにかく「どこから見つけてくるんだろう」と思わせるような辺境地(多分)のジャズやソウル、ラテンものもあって、普段イギリス、アメリカ、日本のロックを中心に聴いているボクのようなリスナーには驚くような音源ばかり(以前はヨーロッパのプログレとかも聴いてはいたんですが・・・)。特に驚いたのが、アルゾ&ユーディーンのカヴァー②。その変態サイケっぷりに、ブラジルのムタンチスを想い出しました。サラっとしているようで、かなり濃厚なセレクトですね。曲目発表が楽しみです。

(写真)スプリング「Spring」
ブライアン・ウィルソンがプロデュースした70年代初頭の女性ユニット。詳しくはこちら↓
http://www2.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=168425&log=20021012