2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

タイトル通り、1969年の「ワーナー/リプリーズ」の所属アーティストによる2枚組のオムニバス・アルバム。当時宣伝用に売られていたもので、今となってはCD化は難しいタイプのレコードなのかもしれませんが、もうこれが最高の大愛聴盤なのです。なに…

1969 Warner/Reprise Songbook

イントロの歌い出し、たった20秒だけで恋してしまった曲。それがアル・クーパーの「New Youk City(You're A Woman)」('71)のタイトル曲です。しかしこれを「紐育市(お前は女さ)」と訳す邦題のセンスもスゴイですよね。「紐育市」って、なんなんでしょう…

New Youk City

雨降りの朝、車で通勤してたら、なぜか渋滞にハマってしまいました。その時、本当に偶然にカーステから流れてきたのが、クラシックス・フォー(Classics Ⅳ)の「Rainy Day」と「Traffic Jam」という曲という話は出来過ぎでしょうか。いや、これは本当に今日…

Traces

何となく最近の日記は「顔ジャケ」が続いているんですが、「顔ジャケ」というと連想するのがコレ。ディノ・ヴァレンテの唯一のソロ・アルバム(1968年)です。ちょっと地味ですかね。でも、この写真の色合いといい、実に素敵じゃないですか。あえてアー…

Dino Valente

難しいことは何も言いたくないですね。もう、ただたた「いい曲」を書く人です。このスティーブン・ビショップの「ケアレス」('76)というアルバムは、別に傑作とか名盤だとか大げさな表現は似合わないような気がします。ボクにとっては空気のように心がどんな…

Careless

「ある日、自分の国を離れなければならなかった」そんな歌いだしから始まるこの盤は、「カエターノ・ヴェローゾ」とシンプルにセルフ・タイトルが付けられた彼の3枚目(1971年)のアルバム。日本でCD化されたときに「イン・ロンドン」という邦題がつ…

Caetano in London

どの曲2〜3分であっという間に終わってしまうのに、単純にポップ・ソングとはいえないような重厚な響きがあるのが、いかにもこの人らしい。クセのある声を、カラフルなオーケストレーションが包み込み、メロディはロックン・ロールをさらに遡って、古くは…

Randy Newman

女性のロック歌手が歌うバラードみたいなものが苦手だったりするんですが、どういうわけかカーラ・ボノフという人だけは、こう胃にもたれないというかサラっと聴けてしまうんですね。何かソングライターとしてずば抜けた個性がある人は思えないし、まぁ「普…

All My Life

「秋の夜長のシンガー・ソングライター」という感じで、ポール・パリッシュ(Paul Parrish)の「Songs」('71)というアルバムでも取り上げましょう。こんなの知らないよという人がいても当然ですよね。たしかCD化されてないような気がしますし(されてたら…

Paul Parrish Songs

ボクの勝手なイメージの中で、サイモン&ガーファンクルの「ブックエンド」('68)というアルバムは、秋から冬にかけて聴きたくなる雰囲気の作品です。アナログ盤のA面は、当時流行っていたビートルズの「サージェント・ペパーズ〜」症候群ともいえるコンセプ…

Book End

ジョン・サイモンというと、反射的にジョン・セバスチャンとピーター・ゴールウェイを思い出しちゃうボクですが、単にメガネをかけて人柄が良さそうなアメリカ東海岸のアーティストという感じが、そう思わせるのでしょうか。ただジョン・サイモンは、プロデ…

John Simon Album

ファントム・オブ・パラダイス

ブライアン・デ・パルマという監督は、編集の鬼といわれているくらい、どの映画も映像のテンポ感に凝っている印象の残る作家ですが、この「ファントム・オブ・パラダイス」('74)という映画には、ほとんど彼の持ち味やセンスがすべて入っている作品ではないで…

夜遅くまで仕事でぐったりして家に帰ってきた時、ふっと手を伸ばしたくなるようなアルバムがケニー・ランキンの「Kenny Rankin Album」('77)。ランキンの爪弾く美しいクラシック・ギターの音と極上のストリングスが織り成す究極のメロウネス。なんだか恥ずか…

Kenny Rankin Album

ソフト・マシーンは、イメージ的に「難解」と思われがちなバンドかもしれません。ためしに一枚聴いてみたら、さっぱりわからなかったので、他のアルバムを買おうとも思わなかった、という人が圧倒的に多いと思います。どのアルバムで彼らを知るかによってイ…

Soft Machine Volume Two

加藤和彦の「うたかたのオペラ」('80)を聴くと、反射的に連想してしまうのがYMOの「BGM」や「テクノデリック」であり、ムーン・ライダーズの「カメラ=万年筆」や「マニア・マニエラ」であったりします。「うたかた〜」にはYMOから細野&ユキヒロの…

うたかたのオペラ

海を感じさせてくれる音楽。ほんとりと潮風を感じさせてくれる港町の音楽とでもいうんでしょうか。70年代の日本の「シティ・ポップ」といわれた音楽には、どことなくそういう匂いが漂ってくるものが多かったように感じます。そんなハイ・センスな音楽人の…