2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

高橋幸宏にとっては「ニウロマンティック」直後、鈴木慶一にとってはムーンライダーズの「マニア・マニエラ」直前。そんな勢い溢れる2人によるコンビ第一作だけに、悪かろうはずもありません。内省的でロマンチックでありながら、なおかつインダストリアル…

ザ・ビートニクス / 出口主義 (’81)

ジョン・レノンのボーカルがダブルになったのと、エコー感がライブっぽい感じだったファーストに比べ、ギターやドラムの音に、さらに強いリミッターがあるような。いわゆる多くの人が想像する「初期ビートルズ」のスタイルを、ジャケも含めて見事に体現。リ…

The Beatles / With The Beatles (’63)

オハイオ・ノックスといっても、ほとんどピーター・ゴールウェイのソロ。「フィフス・アヴェニュー・バンド」('69)と「ピーター・ゴールウェイ」('72)という前後作も含めて3部作と呼びたいですね。フィフスよりはジャジーでブルージー、ピーターのソロのフ…

Ohio Knox (’71)

プリペアード・ピアノによる謎のオープニングに続いて、妖しげなフリー・ミュージックが始まったと思いきや、聴きなれたメロディ(ビートルズのミッシェル)が流れ出します。そのままムーディーなピアノ・トリオ演奏になるかと思いきや、ドラムとベースの緊…

佐藤允彦トリオ / パラジウム (’69)

「そもそもジェームス・ブラウンとJ.B.'sって何が違うのよ」とか、「Pass The Peas」と「Gimme Some More」とは、どう違うのよ、とか。そういう細かいことを論じてもしょうがないというくらいにワン&オンリーな存在が、JBファミリーのサウンドなわけで…

The J.B.’s / Funky Good Time:The Anthology (’95)

大滝詠一監修のアストロノウツ盤も最高でしたが、やはり山下達郎監修のベンチャーズ盤も、有名すぎるが故に多くの誤解を生んだ「偉大なるロックンロールバンド」という側面にスポットを当てた素晴らしい編集盤。CD2枚組なのに、収録曲が66年ぐらいまで…

The Ventures / The Ventures Forever (’89)

まったく音楽と関係ないんですが、このジャケ、スゴイなぁ(笑)いや、何も考えてないという意味で。いや、考えてるのかな。更に歌詞カードの写真もすごくて、断崖絶壁の中をフェラーリが駆け抜けているという意味不明さ。え〜と、スーパーカーのブームって…

杉真理 / Overlap (’82)

こういう激しいロックというかパンクなアルバムを紹介すると、意外に思われることも多いんですが、実はコレ、激しくはあっても野蛮じゃない、相当スタイリッシュな音楽だと思うのですよ。フリクションって、とにかく音がスマートで無駄がない。音に余計な贅…

フリクション / Zone Tripper (’95)

ビートルズは、ボクにとって初めて夢中になった「音楽」であり「ロック」でした。兄の影響もあったんですが、小学校1年生ぐらいで、彼らのほとんどのレコードを聴ける環境にあったというのは、もう自分で自分が羨ましい(笑)だから、もうビートルズは好き…

The Beatles / Please Please Me (’63)

センス史上主義。なおかつコンセプト重視。加藤和彦のこうした徹底的なこだわりも、すべてがあまりにも明確な意思を持って全編が貫かれているから、すごいのです。オシャレとかセンスの良さとかそのいうものって、実は軟弱なようでいて、結局最終的には、そ…

加藤和彦 / ベル・エキセントリック (’81)

後にメンバーからも酷評され、散々な目に合っているジャパンの初期2作ですが、そこまで言うかぁ、と個人的には思うわけです。というか、ジャパンといえば初期のパンクとファンクとレゲエが混ざってとっ散らかった無理矢理なスタイルが他にはない個性だった…

Japan / Obscure Alternatives (’78)

70年代初頭に流行し、その後ポルポト政権によって弾圧されてしまう「カンボジア・ロック」を、現代に再現するというとんでもないコンセプトで結成されたLAのバンド。マイナーメロディを主体にしたクメール調の歌謡曲っぽいサウンドは、無国籍かつ時代感…

Dengue Fever (’03)

1曲目を聴いて「ふ〜ん、アクを抜いたドナルド・フェイゲンみたいだなぁ」ぐらいに思ったのに、全部聴き終える頃には、すっかりいい気分になってしまいました。ジャジーで複雑なコード進行をシンプルなリズムでポップに聴かせたりとか、とにかくセンスがい…

Bill Cantos / Who Are You (’95)

ロビー・デュークの歌声は、とても甘くハンサムな印象があります。「きっとさわやかな若い好青年なのでしょう」と思いきや本人の顔写真を見ると、実はヒゲメガネのポッチャリしたオヤジ・・・。いや、この落差もまたAORの宿命。さらにCCM系となると、…

Roby Duke / Down To Business (’89)

もちろん大ヒットしたんでリアルタイムで聴いてましたが、いつも間にかそのレコードも我が家から消えていました。あわててCDの方を購入しましたが、内容は全部憶えてましたね。あぁ懐かしい。若い頃に聴いたものって、何年経っても印象が強いものなんだな…

Tears For Fears / Songs From The Big Chair (’85)