new wave

イアン・カーティスの自殺後に発表された2枚組。アルバム未収録曲と未発表だった死の数日前のライブテイクで構成されています。コレクターズ・エディションには更なるライブテイクも収録され、彼らのライブの実力を再認識した次第。簡素なジャケもファクト…

裏ジャケットを見るとメンバー4人の名前があり、シリコン・ティーンズというバンド名通り、10代のメンバーばかりで結成されたとか、それっぽい写真も見たような記憶もあるんですが、ぜ〜んぶミュート・レーベルの仕掛人ダニエル・ミラーのでっち上げ。ミ…

仕掛人はエイドリアン・シャーウッドで、これは彼のON-Uサウンドの第一弾アルバム。「第一弾にしてコレかよ」という感じのやりたい放題の無茶苦茶なニューウェイブ・ダブ・アルバムになってます。ザ・スリッツのアリ・アップが子供のように歌う1曲目の「Fad…

もしシド・バレットがピンク・フロイドにずっと在籍し、そのままパンク時代に突入したら、こんなサウンドになるのではないでしょうか。ロビン・ヒッチコック率いるソフト・ボーイズの2ndアルバム。2本のエレキ・ギターがグリグリと激しいアンサンブルを繰り…

全曲PVが作られたという、このアルバム。実はピーター・バラカン氏が80年代に司会を勤めていた「ポッパーズMTV」というテレビ番組で紹介され、その影響で当時買いました。マッド・ジョンソンの怒れる表情と歌声が、自分の青春時代の鬱屈した気持ちを代弁し…

スティーヴ・アルビニがプロデュースしたピクシーズのファースト・アルバム。まるでオンボロのガレージで演奏している音を、ものすごいハイファイな機材で録音したかのような、何とも生々しい音が、いかにもアルビニらしい。突き抜けたポップ度は、セカンド…

ウルトラヴォックスというと、何といってもジョン・フォックスが在籍していた前作「システム・オブ・ロマンス」が大好きだったがゆえに、この「ヴィエナ」に関しては、「まぁ、これはポップだし売れるよね」ぐらいの冷ややかな賛美しか送らなかったわけです…

もはや後世に伝えにくくなってしまった現象のひとつとして、80年代初頭の「ペンギンブーム」というのがありました。なんだか知らないけど、自分も子供の頃、ペンギンのイラストをノートの隅っこによく書いてました。謎です。松田聖子の「Sweet Memories」…

80年代のMTV時代の幕開けを飾る大ヒット曲「ラジオスターの悲劇」の後、バグルズのふたりは何とイエスに参加し、アルバム「ドラマ」('80)を製作するのですが(結構好き)、ツアーではイエスファンの大ひんしゅくを買って、早々に脱退してしまいました。…

ピコピコという、いかにもテクノポップの王道みたいなアレンジは、さすがベルギーの個性派テクノ集団、テレックスのお仕事。たとえお仕事であっても、ちゃんと自分たちの個性をアレンジに反映させています。それを嬉々として受け入れているフランスの元パン…

あまり一般的には知られていませんが、これは80年代ロックを代表する大傑作。基本的にジム・フィータスひとりプロジェクトながら、バンド名義がコロコロ変わり、ジャケットも似たようなものばかりなんで、セールス的にはマイナスだったのかも。しかしもう…

仰天一人芝居(日本盤解説より)といわれた80年代ニューヴェイヴを代表するザ・フライング・リザーズのデヴィッド・カンニガムが77年に設立したレーベル「ピアノ」から発売されたジェネラル・ストライクというユニットのアルバム。元々79年から82年…

80年代前半ぐらいまでの徳間ジャパンというレコード会社は、いかにもニューウェイヴという時代を地で行くような雰囲気がありました。このザ・スミスのアルバムも日本盤のLPでずっと愛聴してますが、帯の裏の宣伝LPを見ると、ロバート・ワイアットにジ…

後にメンバーからも酷評され、散々な目に合っているジャパンの初期2作ですが、そこまで言うかぁ、と個人的には思うわけです。というか、ジャパンといえば初期のパンクとファンクとレゲエが混ざってとっ散らかった無理矢理なスタイルが他にはない個性だった…

もちろん大ヒットしたんでリアルタイムで聴いてましたが、いつも間にかそのレコードも我が家から消えていました。あわててCDの方を購入しましたが、内容は全部憶えてましたね。あぁ懐かしい。若い頃に聴いたものって、何年経っても印象が強いものなんだな…

「暗闇の中の管弦楽的戦略」という意味のわからない長いバンド名ですが、省略すればOMD。このOMDという響きにYMOと同質の音楽性の匂いを感じとり、実際アルバムを手にしたら、ヘタクソなズンドコ・ビートと、ヘタれニューウェイヴなボーカルが聴こ…

シアトル出身の姉妹デュオ。キーボードとドラムのみという編成もさることながら、なんといってもその若さ。これは彼女たちのセカンドになりますが、この時点で姉は14歳、妹は12歳というから驚き。さらに2歳下の妹も、この後ベースで加入したというし、…

ビートルズが新しいアルバムを出すたびに興奮していたというリアルタイム世代が羨ましくてたまらないのですが、それに近い体験がボクにとっての80年代のXTCだったのです。ビートルズよりXTCの方が人生を変えたかも。XTCを通してサブカル的パワー…

まともなロックなんて面白くも何ともないけど、何か変態っぽいフリをして、いい気になってるロックってのも、どうなの?でもってピクシーズが素晴らしいのは、そのどちらでもなかったというところ。変テコなのにポップ、激しいのに練られたアンサンブル。ど…

英国のパブロックにおけるパブの存在とは、日本でいうライブハウスに近いのかもしれません。そういう「全国区での人気はともかく、地元ではライブが評判」というドサ周り的なロック・・・といっては失礼ですが、故に音楽的には実は何でもありだったりするの…

80年代に、コンパクト・オーガニゼイションという素晴らしいレーベルがありました。素晴らしきソングライターでもあるトット・テイラーを中心に、後の渋谷系にも通じるオシャレなジャケットに包まれたポップでカラフルな音楽は、同時期のインディロックの…

Mのロビン・スコットといえば、「ポップ・ミュージック」というヒット曲や、坂本龍一と共演したことでも有名でしょう。で、ディスコっぽい1stや、完成度高いテクノ・ポップを聴かせる3rdあたりに比べると、話題性と乏しいこの2ndアルバムですが、どうい…

レゲエっぽい要素を取り入れたイギリスのニューウェイヴ系バンドは数あれど、骨の髄まで「ブリティッシュ・レゲエ」なのは、結局のところUB40ぐらいだったのでは。8人の不動のメンバーで、ポップヒットも放ちながら、一方では強烈な社会風刺による辛辣…

ヒューマンリーグを脱退したメンバーが結成したテクノバンド。A面など、ファンキーな生ベースがノリノリだったりして、ダンスビートをより意識した作りなのはわかるけど、いかんせん素人臭さ丸出しのセンスで、アレンジも歌もチープなこと。今だったら、5…

1曲目。ズンドコ・ビートに合わせてセミが鳴くような侘しいエレキギターが重なるアンサンブルで、どんどんテンポが走っていく、この感じ。この手作り感がスリリングです。熟練されたスタジオ・ミュージシャンには絶対に再現できない、このテンポ感無視精神…

このジャケットを観るたびに思い出すのがボクが中学生だったころの地元の輸入レコード屋。80年代中頃は、ヒットしていたカラフルな洋楽が歌謡曲と同じくらい世間に認知されていたんですが、どこかそれに馴染むことができなかったボクは、輸入レコード店が…

1992年頃って、ロックとかが一番面白くなかった時代だったような気がします。そういうわけで、この頃はハウスやブレイクビーツなんかのダンス系ばかり聴いていたような。丁度、東京で大学生活を満喫してたので、クラブとかで夜遊びも出来たし、レアグル…

発売当時、輸入盤LPで購入し、密かに愛聴してきたファイヴ・ガイズ・ネイムド・モーというグループの唯一のアルバム。たしかプリファブ・スプラウトの「ヨルダン・ザ・カムバック」と並んで印象に残ってるんですが、流行りモノには目もくれず、オーソドッ…

ジョルジオ・モロダーの、この1stアルバムに細野晴臣が影響されて(もちろん、それだけじゃないけど)YMOの1stのB面がメドレー形式になったという話があります。それにしても、これが1977年のアルバムだとは信じがたい。それほどダンス系テクノポ…

もともとワルシャワってバンド名だったから、デヴィッド・ボウイの影響大だったのでしょう。が、ボウイほど器用じゃなかったのが、妙な個性になってしまったのがジョイ・ディヴィジョン。これ以上演奏が上手くてもヘタでもダメというギリギリのラインが危う…