発売当時、輸入盤LPで購入し、密かに愛聴してきたファイヴ・ガイズ・ネイムド・モーというグループの唯一のアルバム。たしかプリファブ・スプラウトの「ヨルダン・ザ・カムバック」と並んで印象に残ってるんですが、流行りモノには目もくれず、オーソドックスに普遍的なポップスを追求しているところ、なんか似てます。


といっても、商業的に全然成功しませんでしたね。結局日本盤も当時は出ませんでしたし。てっきりイギリスのグループかと思ってたんですが、3人のカナダ人がグラスゴーでイギリス人ドラマーと組んだバンドのようですね。アイルランドの名プロデューサー、ドーナル・ラニーが参加というのも豪華。でも当時は知らなかったです。


ギター・ポップと呼ぶにはサウンドがプロフェッショナルすぎて、抜きん出た個性には欠けるんですが、何しろ曲がどれもいい。女性ボーカルだけで切々と歌う「Good News」なんて、プリファブを越えちゃってるんじゃないかってほど名曲。時折出てくるアイリッシュ・トラッド風味も、いいアクセント。隠れた名盤です。