2012-01-01から1年間の記事一覧

季刊 TRASH-UP!! vol.13作者: (書籍)出版社/メーカー: 株式会社トラッシュアップ発売日: 2012/10/07メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 16回この商品を含むブログ (3件) を見るフレネシさんとショック太郎の対談を掲載してます。

年末ギリギリに飛び込んできた今年のグレート・ディスカヴァリー・アーティスト。何でも三重県在住の専業主婦が家事の片手間に録音した曲を集めた7曲入りの自主制作盤だとか。これがまるでYENかノンスタンダードから発売されていてもおかしくないような80's…

Sayoko-daisy / tourist in the room (2012)

ベテランミュージシャンにありがちなセルフカバー企画の発表に「元春よお前もか」と最初は思いつつも「サムデイ」や「約束の橋」など大ヒット曲を回避した、ある種地味すぎる選曲に「おや?」。聴いてみて「う〜ん、さすが」。いわゆる楽器の「鳴り」を重視…

佐野元春 / 月と専制君主 (2011)

本来ジミ・ヘンドリックスの4枚目のスタジオアルバムになるはずだったわけですが、キチンとした形で発売されたのが97年。今ではジミを語る上で準オリジナルアルバムに相当する重要な作品となっています(ジャケはイマイチだと思いますが)。これがジャニ…

Jimi Hendrix / First Rays Of The New Rising Sun (1997)

イアン・カーティスの自殺後に発表された2枚組。アルバム未収録曲と未発表だった死の数日前のライブテイクで構成されています。コレクターズ・エディションには更なるライブテイクも収録され、彼らのライブの実力を再認識した次第。簡素なジャケもファクト…

Joy DIvision / Still (1981)

以前、ボブ・トリンブルのセカンド「ハーヴェスト・オブ・ドリームス」を取り上げましたが、このファーストも信じがたいほど美しい音楽。これはニューウェイブ時代のサイケ・リバイバルではありません。アメリカの深い闇の向こうで密かにずっと生き残ってし…

Bobb Trimble / Iron Curtain Innocence (1980)

裏ジャケットを見るとメンバー4人の名前があり、シリコン・ティーンズというバンド名通り、10代のメンバーばかりで結成されたとか、それっぽい写真も見たような記憶もあるんですが、ぜ〜んぶミュート・レーベルの仕掛人ダニエル・ミラーのでっち上げ。ミ…

Silicon Teens / Music For Parties (1979)

ラフトレードから3枚のアルバムを残し、いつの間にか消えてしまっていたシェリアン・オーファンが、まさか16年ぶりに新作を出していたとは知りませんでした。といっても4年前の話。4年間も、そういう情報が入ってこなかったというのも地味すぎて悲しい…

Shelleyan Orphan / We Have Everything We Need (2008)

仕掛人はエイドリアン・シャーウッドで、これは彼のON-Uサウンドの第一弾アルバム。「第一弾にしてコレかよ」という感じのやりたい放題の無茶苦茶なニューウェイブ・ダブ・アルバムになってます。ザ・スリッツのアリ・アップが子供のように歌う1曲目の「Fad…

New Age Steppers (1980)

いわゆるDTMというより「多重録音」という言葉がピッタリくるシンガーソングライター「Ye Ye」のデビューアルバム。なんと限定ながらアナログ盤も発売されており、サウンドの質感やジャケット写真の大きさも含めて、レコードで聴くのがとても心地よいアルバ…

主役の女の子2人にそれほど個性があるわけでもないけど、80年代アイドル歌謡にあった、ある種の「歌わせられ感」が好きな人にはたまらないものが。当然チェックしているのは相対性理論が好きなファンが多数と思われますが、どんどん孤高の存在になりつつ…

未発表ライブが山のように出ているソフトマシーン。確かにこのバンドの場合、スタジオ盤だけ聴いて追っているとアルバムごとにメンバーも音楽性がダイレクトに変化しすぎるため混乱してしまうのです。当時のライブを収録したアルバムを年代順に聴くと音楽の…

Soft Machine / Live At The Proms 1970 (1988)

たしか日本盤が出たのが1985年ごろだったと思いますが、まだ中学生だった自分が何となくジャケの雰囲気に惹かれて購入した思い出の1枚。ロイド・コールはグラスゴー出身のソングライターですが、そんな情報もないまま初購入した当時は「しまった、ただ…

Lloyd Cole And The Commotions / Rattlesnakes (1984)

「スーザン・ムーアとダミオンの為の組曲」というタイトルから、さぞや幸せな家庭生活を感じさせるアルバムかと思いきや、暗くダウナーなアシッド・フォーク臭がプンプンと。ティム・ハーディンといえばコリン・ブランストーンがカバーした「ミスティ・ロー…

Tim Hardin / Suite For Suzan Moore And Damion (1969)

バンド名はカフカの小説の主人公から。グラスゴーのポストカードからデビューしたものの、レーベルメイトのオレンジ・ジュースやアズテック・カメラほど知名度はないかもしれません。しかし初期のトーキング・ヘッズやテレヴィジョンあたりに通じる神経質そ…

Josef K / The Only Fun In Town (1981)

もしシド・バレットがピンク・フロイドにずっと在籍し、そのままパンク時代に突入したら、こんなサウンドになるのではないでしょうか。ロビン・ヒッチコック率いるソフト・ボーイズの2ndアルバム。2本のエレキ・ギターがグリグリと激しいアンサンブルを繰り…

The Soft Boys / Underwater Moonlight (1980)

「Walk In The Room」の印象的なギターリフはグレン・キャンベルが弾いている、という話を知ったのは新春放談の大滝詠一氏からでしょうか。バーズの「ミスター・タンブリンマン」もキャンベルが弾いているということで、この曲はフォーク・ロックの元祖とも…