2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

イ・プーは芸歴が長いだけでなく、アイドルとして出発して、ずっと第一線で活動してきた、イタリア本国では大変に有名なバンド。日本では70年代前期のクラシカルな作風からプログレの範疇で語られてますが、基本的には素朴な歌モノでカンタウトーレと呼び…

I Pooh / Parsifal (’73)

黄色い便器のジャケは、なんと蓋が開く仕様になった変形ジャケ。開けたらウンコでも出てくるかと思いきや、高層ビルを目の前にキーボード弾くご本人、フンカ・ムンカの勇姿が。さらにビルの頂上は、日本家屋のようなイラストもあり、この理解不能度120%…

Hunka Munka / Dedicato a Giovanna G. (’72)

それまでのニュー・ソウル特有の社会派っぷりは置いといて、ラヴ・ソング中心にシフト・チェンジし始めた、最初のアルバム。でも、単純に軟弱化したというわけじゃなく、リズムそのものは、非常にソウルマナーに乗った粘っこいグルーヴですし、アレンジも、…

Curtis Mayfield / Give,Get,Take And Have (’76)

パードン木村なる人物が何者かは知らぬままに購入したのは、プロデュースがヤン富田だからです。そしてサウンドも、まるでヤン富田そのものだったので、ますます混乱したのも確かなんですが、よいアルバムには違いありません。サーフィンしている(本人?)ジ…

パードン木村 / ローカルズ (’99)

タイはバンコクの「渋谷系大好き」なアーティストが揃った異色のレーベル「スモールルーム」の名企画盤。なんとフリッパーズ・ギターのファーストを曲順通りにまるごとカバーしたトリビュート・オムニバス・アルバム。題して「タイへ行くつもりじゃなかった…

Fripper’s Players / Smallroom Allstars (’08)

はっぴいえんどの頃には「なぜ英語で歌わないのか?」といわれ、リトル・クリーチャーズの頃には「なぜ日本語で歌わないのか?」といわれ。日本でロックをやるときの言葉の問題。でも結局今は、どっちでもいいじゃんみたいになりましたね。それほど日本のロ…

リトル・クリーチャーズ / ヴィジタ (’91)

ブレッド&バターで一番よく聴いたレコードといえば「ブレバタ・パーティ」('81)と、この「サーフシティ」('84)。前者がアルファ時代、後者がTDKコア時代の編集盤。さえない男が2人写っているオリジナル盤より、素敵なイラストのベスト盤の方が購買欲を…

ブレッド&バター / SURF CITY (’84)

ピーター・ブレグヴァドのソロは、元スラップ・ハッピーの人というだけで、プログレのファン以外には、あまり聴かれていないのが現状ですが、この人のユニークな才能は、もっと多くのロックファンが注目すべき。この人の本質はシンガー・ソングライターで、…

Peter Blegvad / Downtime (’88)

PerfumeのCDは、いつもDVDが観たくて初回盤を購入するようにしてました。最近は、単独DVDのライブや、テレビでもよくPVを観るので、ちょっとありがたみはなくなってきてるんですが。でも、やっぱり発売日に買っちゃいますね。ジャケの表面は特殊な…

Perfume / 不自然なガール  ナチュラルに恋して (’10)

「冬の扉」ではなく「扉の冬」です。まちがえて覚えている人、結構多いみたいですね。ちなみに演奏はティン・パン・アレーではなくキャラメル・ママです。ま、これはどっちでもいいか。よく和製ローラ・ニーロといわれるこのアルバムですが、当時のローラ・…

吉田美奈子 / 扉の冬 (’73)

60年代末期から70年代初頭のマイルス・デイビスの音楽が好きなんですが、その後どんどん音楽的に変化していくマイルスにはついていけず、逆にボクは「その時代のマイルスっぽい別のジャズ盤」をせっせと収集していた、という邪道な人間です。エレピの音…

峰厚介クインテット / ミネ(MINE) (’70)

小坂忠のBOXセットは買っていないけど、何でも本作収録の「どろんこまつり」が歌詞に問題ありということで、オミットされたらしです。細野晴臣作詞作曲の名曲なんですけどね。「つんぼ」ってのがマズかったのかな。2曲目で、アルバムの流れを決める重要…

小坂忠 / ありがとう (’71)

なんと相対性理論の「シンクロニシティーン」と同時発売。ツインドラムと映像作家によるユニットに、やくしまるえつこのボーカルが絡む、エレクトロ・ポップな作品。独特の声質を生かして、語りの部分も含めて、完全に素材に徹しています。付属のDVDでは…

やくしまるえつことd.v.d / Blu-Day (’10)

半信半疑ながら、聴くたびに好きになって、気がつくと3日に1回ぐらいのペースでリピートしてしまうくらい夢中になった「ハイファイ新書」(個人的に2009年のベストアルバム)に続く相対性理論の新作。相変わらず女子高生が授業中にノートに落書きした…

相対性理論 / シンクロニシティーン (’10)

「ギズモ・ファンタジア」という邦題も優秀なゴドレイ&クレームの(アナログ盤では)3枚組の超大作。ギター・アタッチメント、ギズモの開発と研究の成果を思う存分発揮した作品、といえば聴こえはいいけど、ほとんどポップスの枠をはみだした「やりすぎ感…

Lol Creme/Kevin Godley / Consequences (’77)