はっぴいえんどの頃には「なぜ英語で歌わないのか?」といわれ、リトル・クリーチャーズの頃には「なぜ日本語で歌わないのか?」といわれ。日本でロックをやるときの言葉の問題。でも結局今は、どっちでもいいじゃんみたいになりましたね。それほど日本のロックが成熟したのか、いや単に何も考えてないのか・・・。


観ながらイライラしっぱなしだった、あの悪名高き名物番組「イカ天」で、唯一「これは・・・いい・・」と心地好い冷や汗をかいてしまったこのバンド。たしかグランプリ勝ち抜くまでの5曲全部を当時ヴィデオに録画して、その演奏を何回も繰り替えし観てました。なんか嫉妬するほどに。それほど好きだった。


音楽性だけじゃなくて、フリッパーズ・ギター同様、当時の自分とほぼ同い年という若さこそが衝撃だったのかも。その後どんどん深遠な世界に突入するメンバーの音楽性ですが、このアルバムで聴けるわかりやすいメロディのキャッチーさが懐かしい。冒頭2曲「I Can Wait」や「Suddenly (I'm Home)」は特に最高。