2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

パット・メセニー(Pat Metheny)です。曲を作ったりアレンジしたりしている時、たまに「あぁ〜メセニーっぽいねぇ」「そうだねぇ」とか言ったりするんですが、何がメセニーっぽいのかというのを今さら説明するのも、なかなか難しいもんですね。ギターの音は「…

Secret Story

エスキヴェル(Esquivel)は、ラウンジとかモンドとかより「バチュラー・ミュージック」という表現が一番ピッタリします。レコードを自宅の高級なオーディオ・システムで聴くという行為そのものが、非常にバチュラー(独身)な大人の愉しみウだった時代がロ…

Other Worlds Other Sounds

ポール・マッカートニーで一番好きなアルバムが「ラム」だったりするんですが、その「ラム」を曲順もそのままに全編オーケストラ・アレンジのインストでやったのがこれ('77)。つまりポールがパーシー(スリルズ)スリリントンという名義で発表したジョークな…

Thrillington

ニルソンのサントラ盤('68)です。何でもグルーチョ・マルクス主演のコメディらしいのですが映画は未見。監督がオットー・プレミンジャーなんですね。思い出すのは「黄金の腕」とか「悲しみよこんにちは」あたりかな。「或る殺人」のソウル・バスのタイトルデ…

Skidoo

たとえば、自分の「葬式」で流れるBGMぐらいは、今のうちから自分で決めといて身内に伝えておいた方がいいかなぁと思ったりもするんです。まぁ死んでるんだから、どうでもいいといえばどうでもいいんですが「故人はPerfumeや坂本真綾が好きでした」とかい…

Erik Satie Pieces Pour Piano - 1

ブルース・ハーク(Bruce Haack)は、1931年生まれの電子音楽家。音楽と心理学を同時に学習し、こども向けのダンス教室を自作の変な電子楽器で伴奏。その延長で作られた子供向け音楽製作レーベル「Dimension 5」のLPを近年BECKやジム・オルークなど…

Together

80年代にクリーナーズ・フロム・ヴィーナスというバンドをやっていたマーティン・ニューウェル(Martin Newell)の復活1stソロアルバム('96)。XTCのアンディ・パートリッジがプロデュースをしたということで、当時話題にも。ちなみに2ndのプロデュー…

The Greatest Living Englishman

カーラ・ブレイ(Carla Bley)を知ったのはソフトマシーン経由で、このエルトン・ディーン、ヒュー・ホッパーなんてメンバーに興奮したコレ('78)もカンタベリー系ジャズロックみたいな気分で接してました。チャーリー・ヘイデンやニック・メイソン(ピンク・フ…

European Tour 1977

よく「今回のアルバムのコンセプトは・・・」と話すアーティストが多いんですが、実際のところは曲が増えたからテキトーにまとめたなんてのが本音のところで、コンセプトなど後からこじつけてる人がほとんどではないでしょうか。でも、あがた森魚の場合は全…

日本少年

プログレに夢中だった青年期に、寝ても覚めてもジャーマン・ロックということがありました。今思えば、泥沼にも近いハマり具合でしたが、音楽的にも「泥」だけにドロドロした血糖値の高いものが多かったような。70年代ドイツ・ロックには、どうも若い血を…

Holderlin’s Traum

「星の王子さま」を好きな人は、何度も何度も読み直していくうちに、自分なり解釈でストーリーを作り変えていくのでしょう。そんな、おとぎ話やファンタジーのような絵本にも近いものを、ボクはジェネシスの初期のアルバムに感じたりします。当時の邦題が「…

Selling England By The Pound

夏はスイカの季節ですよね〜。というけでWATER MELON GROUPのアルバム('84)を紹介。プラスチックスの中西俊夫が結成したMELONの別プロジェクトってことで、名前もシャレてます。こちらはインスト中心で、マーティン・デニーやレス・バク…

Cool Music

ペペ・マイナ(Pepe Maina)だけにマイナーな人(オヤジギャク)。本国イタリアでも有名ではないはず。というか、この彼の1st('77)、「ハープとフルートの歌」というタイトルでその昔、国内盤LPが出たこともあり、むしろ日本で一番有名な人かも。幻の2nd('79…

il canto dell’arpa e del flauto

この「アンディ・アーヴァイン&ポール・ブレイディ」('76)は、本作を手がけた名プロデューサー、ドーナル・ラニーが「最高の作品」と自画自賛し、さらに主役の男2人も「大好きな作品」と太鼓判を押す、アイルランド音楽の本当の名盤。アンディの歯切れのい…

Andy Irvine Paul Brady

小難しいジャズの精神論は置いといて、今ジャズをやってるミュージシャンにボクが期待したいのは「もっとスコアに没頭してみれば?」ってことかな。かつてのジャズにはそれがありました。たとえばミシェル・ルグランのこれ('58)。演奏者マイルス・デイビス…

Legrand Jazz