ペペ・マイナ(Pepe Maina)だけにマイナーな人(オヤジギャク)。本国イタリアでも有名ではないはず。というか、この彼の1st('77)、「ハープとフルートの歌」というタイトルでその昔、国内盤LPが出たこともあり、むしろ日本で一番有名な人かも。幻の2nd('79)は自主制作盤で限定200枚らしい・・・。


オープニングが恐怖映画みたいな音でビビりますが、その後はギターのアルペジオを核に文字通りフルートやハープ、そして様々な効果音が入り乱れる穏やかなサウンド。地中海音楽的なエキゾチックさ魅力。演奏はすべて本人の多重録音。マイク・オールドフィールドとの類似性もあり。ジャケは意味不明。インパクトはあります。


発売元のレーベルは「アスコルト」。有名なのはPFMのヴァイオリニスト、マウロ・パガーニの名盤「地中海の伝説」('78)ですが、通じる部分はあります。が、あっちはアレアの演奏の為か、もっとリズミカルで躍動的。ペペさんは、もっと静かで地味です。でも、夏のうだるような暑さには、こんな音楽の垂れ流しが気持ちがいい。