2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

コロムビアのベター・デイズは坂本龍一の「千のナイフ」に代表されるような、ニューウェイブとフュージョンをリンクさせた、いかにも70年代後半から80年代初頭を感じさせる、優れた日本のレーベルでした。さらにShan-Shanというシリーズでは、LPサイズ…

マライア / うたかたの日々 (’83)

Kissing Spellは、偉いです。遂にアイルランド・フォークのレア盤、Mac Murroughの3枚が再発となりました。といって喜ぶ人、買う人が全国に何人いるのかは知りませんが、まぁ、細かいことはさておき、これがまた音も最高なんですね。大好きなTickawindaに比…

Mac Murrough (’74)

ベスト盤CDのライナーを読むと、華やかなヒット曲の裏側で、業界に振り回されていた人たちらしいです。で、そんな音楽業界に嫌気がさしたメンバーが、のびのびと自由に制作した3枚目のアルバム。でも、世間的には素通りの売れない盤でした。「方耳から入…

The Buckinghams / In One Ear and Gone Tomorrow (’68)

1曲目。ズンドコ・ビートに合わせてセミが鳴くような侘しいエレキギターが重なるアンサンブルで、どんどんテンポが走っていく、この感じ。この手作り感がスリリングです。熟練されたスタジオ・ミュージシャンには絶対に再現できない、このテンポ感無視精神…

Monochrme Set / Strange Boutique (’80)

このジャケットを観るたびに思い出すのがボクが中学生だったころの地元の輸入レコード屋。80年代中頃は、ヒットしていたカラフルな洋楽が歌謡曲と同じくらい世間に認知されていたんですが、どこかそれに馴染むことができなかったボクは、輸入レコード店が…

Everything But The Girl / Love Not Money (’85)

いわゆるパンクの名盤としてよく取り上げられるアルバムではありますが、ごくごくまっとうなロック・アルバムです。クリス・トーマスがプロデュースしているためか、確かにパンク熱に浮かれた勢いはありますが、オルガンとかもハモンドだったりして、普通に…

Tom Robinson Band / Power In The Darkness (’78)

その昔、高円寺にハーヴェストというレコード屋がありました。そこの「シンガーソングライター」というコーナーは、千円前後で、後の「名盤探検隊」みたいなラインナップのレコードが結構ゴロゴロしていて、ボクはよくお世話になったものです。ダニー・オキ…

Danny O’Keefe / Ameriacan Roulette (’77)

テレンス・ボイランというと、スティーリー・ダンの2人とカレッジ時代にバンドを組んでいたということで、その周辺では人気のシンガー・ソングライター。ダンに先立つこと69年に「エイリアス・ブーナ」というソロアルバムもありますが、何とも中途半端で…

Terence Boylan (’77)

フィフス・ディメンションは10代の頃、本当に大好きだったコーラスグループ。まだソフトロックなんて言葉も知らなかった頃の話です。アソシエイションでもおなじみのボーンズ・ハウがポプロデュースしたこのアルバムは、大ヒットした「輝く星座」を含むア…

The 5th Dimension / The Age Of AQuarius (’68)

キリンジが配信のみでシングルリリースとかやっていたころ、まるで親しかった友人が自分の知らないクラブ活動で勝手に盛り上がってしまっているような、そんな一抹の寂しさを感じたものです。で、その配信シングル集をCD化したようなものが、この10周年…

キリンジ / 7 -seven- (’08)

カーティス・メイフィールドと同じ誕生日なんです。6月3日。スージー・クワトロとも同じなんですが、やはり取り上げるのはカーティスの方でしょう。代表作でもありブラック・シネマのサントラでもある本作。そういえばSuperflyって日本のバンドが流行って…

Curtis Mayfield / Super Fly (’72)