その昔、高円寺にハーヴェストというレコード屋がありました。そこの「シンガーソングライター」というコーナーは、千円前後で、後の「名盤探検隊」みたいなラインナップのレコードが結構ゴロゴロしていて、ボクはよくお世話になったものです。ダニー・オキーフのLP群も、15年ぐらい前に、ほとんどそこでそろえました。


ダニー・ハザウェイが「マグダレーナ」をカバーしていたから知った・・・と、まぁ、そういう人は多いはず。割とドスの聴いたカントリー声なのに、曲作りは洗練されていて、放浪時代の発掘録音「Seattle Tapes」のような地味な弾き語りアルバムでさえ、グイグイ惹きこまれる魅力があります(特にVol.2!)


アリフ・マーディンがプロデュースした「そよ風の伝説」('73)が有名ですが、ケニー・ヴァンスが絡んだ「American〜」も、愛聴盤でした。時代的にAORの影が忍び寄っていて、ストリングスやエレピも多用してます。センスのいいアレンジはヴァンスの「いい仕事」のひとつ。「Inlands」のような落ち着いたメロウな曲は特に好き。