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2017 Best Album 20 (順不同)

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1.David Crosby 「Sky Trails」 まるでドナルド・フェイゲンみたいな1曲目から驚き。76歳にして今が一番旬じゃないかと。 2.Daniel Caesar「Freudian」 70年代初頭のスティーヴィー・ワンダーの内省的な部分のみを現代的に展開したかのよう。 3.Moonchild 「…

2015 Best Album 20 (順不同)

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1. Chassol / Big Sun 2. Jaga Jazzist / Starfire 3. Dungen / Allas Sak 4. Meg Baird / Don't Weigh Down the Light 5. Leon Bridges / Coming Home 6. Hiatus Kaiyote / Choose Your Weapon 7. Momus / Glyptothek 8. The Pop Group / Citizen Zombie 9.…

40周年記念というシュガー・ベイブの再発盤を聴きながら早速つぶやいていたら、「別に普通のポップミュージックを完璧に作ったってだけの話じゃない」という別の方のつぶやきが。これって当時は相当マニアックだった「日本のポップス」を山下達郎さんや大貫…

初めてエスパーズというグループを耳にした時、それがアメリカのフィラデルフィア出身のバンドだとは到底思えないほどの英国フォークっぷりに驚いたものです。ただ、その英国の音楽が米国への憧れから少々の誤解も含めて成り立っていたロックの歴史を考える…

間違いなく2014年のベストアルバム。これが実はCDではなくカセット限定発売100本ということで全然話題にも上らないのが残念。といってもVesuvio Soloというこのユニットのことは殆ど名にも知りません。カナダはモントリオールのポップ・デュオで元TOPSのメン…

1.Vesuvio Solo / Favors 2.Yumi Zouma / EP 3.The Pains of Being Pure At Heart / Days of Abandon 4.Rumer / Into Colour 5.Bill Frisell / Guitar in the Space Age! 6.Vashti Bunyan / Heartleap 7.Jack Bruce / Silver Rails 8.The Black Keys / Turn …

以前「tourist in the room」というファーストミニアルバムを紹介したSayoko-daisyの全国流通盤が発売されました。その間に5曲入りセカンドミニアルバム「Need them but fear them」が発売されているので、今回はサードにして初のフルアルバムということに…

このVesuvio Soloはカナダはモントリオールのユニット。新譜であるのにカセットテープのみ100本限定発売。情報も少なく正直何もわかってないで紹介してるんですが、これが個人的に2014年最大の発見。音質も含めてあまりに80年代中期のインディー・ポップなサ…

ヒップ・ホップの熱心な聴き手というわけではないのですが、ライムスターは大好きです。もしかしたらこの「ダーティ・サイエンス」は去年一番聴いたアルバムかもしれませんね。前作「POP LIFE」は、タイトル通りカラフルでポップな作品でしたが、このアルバ…

1曲目の「世界で最高の宝石泥棒」から溢れてくる何ともいえない多幸感。パディ・マクアルーンの体調不良を耳にして以来のいったいどうなっちゃうだろうという心配をよそに、まるでマイペースで送られてくるプリファブ・スプラウトの新譜。パディ自身の1人…

西森千明さんについては10年ほど前にこのブログで取り上げたことがありましたが(こちら)、純粋にオリジナルアルバムとして2枚目のアルバム「かけがえのない」がようやく発売されました。現物が届いてみて驚きだったのは、木製のCDケース。木製の特殊ケース…

年末ギリギリに飛び込んできた今年のグレート・ディスカヴァリー・アーティスト。何でも三重県在住の専業主婦が家事の片手間に録音した曲を集めた7曲入りの自主制作盤だとか。これがまるでYENかノンスタンダードから発売されていてもおかしくないような80's…

ベテランミュージシャンにありがちなセルフカバー企画の発表に「元春よお前もか」と最初は思いつつも「サムデイ」や「約束の橋」など大ヒット曲を回避した、ある種地味すぎる選曲に「おや?」。聴いてみて「う〜ん、さすが」。いわゆる楽器の「鳴り」を重視…

いわゆるDTMというより「多重録音」という言葉がピッタリくるシンガーソングライター「Ye Ye」のデビューアルバム。なんと限定ながらアナログ盤も発売されており、サウンドの質感やジャケット写真の大きさも含めて、レコードで聴くのがとても心地よいアルバ…

主役の女の子2人にそれほど個性があるわけでもないけど、80年代アイドル歌謡にあった、ある種の「歌わせられ感」が好きな人にはたまらないものが。当然チェックしているのは相対性理論が好きなファンが多数と思われますが、どんどん孤高の存在になりつつ…

ジメジメしてなくていいですね。片思いの歌であっても空がからっと晴れているような、そんな歌ばかり。愛する男性への「何故?」とか「どうして?」とか、そういう問いかけもなく、身の回りにあるちょっとした風景の変化や穏やかな気持ちのありのままを歌う…

おそらく最初に耳にするなら「似たような曲が多い」とか「退屈で何も印象に残らない」とか「歌が淡白すぎる」とか、そんな感じのアルバムでしょう。しかし、その3つの理由すらコンセプトの一部であるかのように、このアルバムは驚くほど全体が統一されたイ…

「わたしの3・11」という本で一番印象に残ったのが、作家・高橋源一郎の話でした。他の方々が、震災直後、あるいは、その後の自分たちの考えなどを述べている中で、唯一彼は「事」が起こる直前の出来事である、長男「レンちゃん」の卒園式の様子を延々と…

ますます相対性理論との区別がわかんなくなってしまうのですが、今まで出してきたやくしまるえつこのソロCDの中では、これが一番好きです。3曲入りCDシングルですが、3曲とも良い感じ。普通にバンド演奏っぽいアレンジなのですが、ストリングスやリコ…

CITY LAKE MIRAIというバンド。去年知ったばかりだというのに、本日バンド解散の報告をもらいまして、何ですかこの紹介のタイミング・・・。この5曲入りCD,メンバー本人から直接入手したもので、他にどこで売ってるのか知りませんが、ともあれ去年からの…

CDショップの入り口付近に山のように積まれていたPerfumeのNewシングル。最近の邦楽のヒットシングルって「ひとりじゃないよ、勇気を出して」みたいな感じの、いわば鬱病人への人生の応援歌みたいな曲ばかりなんですが、それだけに、このPerfumeの徹底的に…

前作「BEAUTIFUL」('09)が個人的にかなり大ヒットだったんで、今回も期待したんですが、拍子抜けするくらい軽い仕上がり。ちょっと最初は物足りなさを感じました。が、よくよく聴けばサウンドは細部にわたって凝りまくっていて、聴き返すごとに新鮮な印象に…

清水美和子のソロプロジェクト、Predawn。以前紹介した北欧の歌姫、Stina Nordenstamあたりにも近い感じの柔らかい歌声の持ち主は、なんと20代前半の日本人女性。ギター弾き語りと英詩のボーカルを基本に、作詞作曲はもちろん、アレンジやプロデュースまで…

タイはバンコクの「渋谷系大好き」なアーティストが揃った異色のレーベル「スモールルーム」の名企画盤。なんとフリッパーズ・ギターのファーストを曲順通りにまるごとカバーしたトリビュート・オムニバス・アルバム。題して「タイへ行くつもりじゃなかった…

PerfumeのCDは、いつもDVDが観たくて初回盤を購入するようにしてました。最近は、単独DVDのライブや、テレビでもよくPVを観るので、ちょっとありがたみはなくなってきてるんですが。でも、やっぱり発売日に買っちゃいますね。ジャケの表面は特殊な…

なんと相対性理論の「シンクロニシティーン」と同時発売。ツインドラムと映像作家によるユニットに、やくしまるえつこのボーカルが絡む、エレクトロ・ポップな作品。独特の声質を生かして、語りの部分も含めて、完全に素材に徹しています。付属のDVDでは…

半信半疑ながら、聴くたびに好きになって、気がつくと3日に1回ぐらいのペースでリピートしてしまうくらい夢中になった「ハイファイ新書」(個人的に2009年のベストアルバム)に続く相対性理論の新作。相変わらず女子高生が授業中にノートに落書きした…

今回のアルバムを聴いて、capsuleというより、こしじまとしこのファンに遅ればせながらなりました。インパクトあるジャケで見せる、その挑発的な尖った口元の表情。もう、憎さ余ってカワイさ100倍というか。そんな彼女も、もう30代というから、時に流れ…

クレア&リーズンズのことは前から知ってましたが、聴くのはコレが初めて。ラジオでたまたま聴いた「Ooh You Hurt Me So」が、可愛らしいボーカル、不思議なコード進行、涼しげなアレンジと3拍子そろったナイスなポップスだったので、他の曲も聴いてみたく…

傑作。しかし、こんなトラッド臭漂うフォーク・アルバムは、70年代初頭のUKにはゴロゴロしていたはず・・・いや、ありそうでない・・・でも、なさそうである・・・という、この微妙な感触がいいのです。おそらく、無理して「現代風に」と好きなフォーク…