清水美和子のソロプロジェクト、Predawn。以前紹介した北欧の歌姫、Stina Nordenstamあたりにも近い感じの柔らかい歌声の持ち主は、なんと20代前半の日本人女性。ギター弾き語りと英詩のボーカルを基本に、作詞作曲はもちろん、アレンジやプロデュースまで、すべて自分1人でやっているのも驚き。


PVも公開されている「Suddenly」など、たしかに米国の女性SSWっぽい感じではありますが、繊細なコード進行と幻想的なアレンジなど、それこそヴァシュティ・バニヤンのような英国フォークっぽさも同時に感じさせてくれるのが個人的には嬉しいのです。線が細いのに伸の太さがあるハスキーな歌声も素敵。


なんでも、このCDも彼女自身のレーベル「Pokhara」からの発売ということ。彼女の「自分自身ですべてを手がけてしまう」という行為に、本来インディーズが持っていたロックな精神を感じます。「夜明け前」という名前通り、やがて輝く太陽のために、今は静かにエネルギーを貯えているような、そんなアルバム。