80年代にクリーナーズ・フロム・ヴィーナスというバンドをやっていたマーティン・ニューウェル(Martin Newell)の復活1stソロアルバム('96)。XTCのアンディ・パートリッジがプロデュースをしたということで、当時話題にも。ちなみに2ndのプロデュースはルイ・フィリップなのだから、ちょっと羨ましい。


当時聴いた時はデモテープみたいな音質とアレンジにイマイチ馴染めずだったんですが、ひさびさに聴きなおして、めちゃめちゃハマってます。何しろ「曲がいい」。ハンパじゃないメロディー・メイカーぶり。魔法使いのオッサンみたいに怖いルックスとは裏腹の甘い歌声。全体から漂う「曇り空の英国」な雰囲気も絶品。


そういえばXTCからコリン・ムールディングが脱退するとか解散するとか新バンド結成とか、結構危うい状態らしいのですが、正直コリンの代わりにマーティンをXTCに加入させて新生XTCをスタートさせても全然OK。「Christmas in Suburbia」は、クリスマスの定番として、自分の中では完全にスタンダード化している大名曲。