ブレッド&バターで一番よく聴いたレコードといえば「ブレバタ・パーティ」('81)と、この「サーフシティ」('84)。前者がアルファ時代、後者がTDKコア時代の編集盤。さえない男が2人写っているオリジナル盤より、素敵なイラストのベスト盤の方が購買欲をそそるだろう、というレコード会社の戦略にまんまと乗っかっちゃったというわけ。


それにしてもこれ、90年代にCD化もされていたんですね。ビックリ。中古CD見つけてあわてて購入。そしてずっとリピート。これを聴いてたら、中学校を風邪で休んだとき、ひとりベッドの中で悶々としながら、このアルバムをカセットでエンドレス再生していた日の記憶すら、今蘇ってみましたよ(笑)


夏を感じさせるタイトルとジャケだけに、CD化のボーナス曲「冬のハイビスカス」に違和感。しかしLP時代の12曲の選曲と流れは完璧。今でもすべてのメロディと歌詞が脳内再生可能。これをカーステで聴く日を夢見た、あの頃の自分。都市生活者のリアリティじゃなくて、まさしく地方生活者のファンタジー