ヒューマンリーグを脱退したメンバーが結成したテクノバンド。A面など、ファンキーな生ベースがノリノリだったりして、ダンスビートをより意識した作りなのはわかるけど、いかんせん素人臭さ丸出しのセンスで、アレンジも歌もチープなこと。今だったら、5万円のシンセでも、もっとマシなもん作れるぜ!


といいつつ、これがプロフェッショナルだったりすると、逆につまらなくなってしまうのがテクノ・ポップの面白いところなのです。このバンドが音楽的スキルを身につければつけるほど、独自性を失っていくのに象徴的なわけです。この1stは、スカスカのスキマだらけの音が、実にニューウェイヴしてます。


当時のシンセの音を加工もせずに、そのまんま使ったアバウトさが、逆に今でもテクノポップとしての有効性を保ち続けている要因ともいえます。電気グルーヴのメンバーなんかも絶賛していた憶えが。テクノという音楽は、実はパンク以上に初期衝動というものが重要なのかもしれません。