■
英国のパブロックにおけるパブの存在とは、日本でいうライブハウスに近いのかもしれません。そういう「全国区での人気はともかく、地元ではライブが評判」というドサ周り的なロック・・・といっては失礼ですが、故に音楽的には実は何でもありだったりするのも、パブロック。その後のニューウェイヴと切り離して考える必要も、あまりないような。
ルーモアといえば1stが英国パブロック的には名盤なのでしょうが、徐々に軟弱化していった、この3rdあたりも好きです。何故か60年代のリヴァプール・サウンドを彷彿とさせるポップでメロディアスな曲がたっぷりで、どの曲も2〜3分で終わるのも、いいですね。まぁ、ブリンズレー・シュウォーツもそうなんですけどね。
なぜかレゲエ調の曲もあったりで、その辺のあまりこだわらない音楽性ってのも、まぁパブロック的といえば、そうなのかも。ジャケもペイズリー柄に身を包むメンバーという、あまりに時代錯誤ゆえに、結果的にネオサイケやプリンスより早かった60'sリバイバル!こうした天然っぽさこそ、やはりパブロックの強みでしょう。