英国のパブロックにおけるパブの存在とは、日本でいうライブハウスに近いのかもしれません。そういう「全国区での人気はともかく、地元ではライブが評判」というドサ周り的なロック・・・といっては失礼ですが、故に音楽的には実は何でもありだったりするのも、パブロック。その後のニューウェイヴと切り離して考える必要も、あまりないような。


ルーモアといえば1stが英国パブロック的には名盤なのでしょうが、徐々に軟弱化していった、この3rdあたりも好きです。何故か60年代のリヴァプールサウンドを彷彿とさせるポップでメロディアスな曲がたっぷりで、どの曲も2〜3分で終わるのも、いいですね。まぁ、ブリンズレー・シュウォーツもそうなんですけどね。


なぜかレゲエ調の曲もあったりで、その辺のあまりこだわらない音楽性ってのも、まぁパブロック的といえば、そうなのかも。ジャケもペイズリー柄に身を包むメンバーという、あまりに時代錯誤ゆえに、結果的にネオサイケやプリンスより早かった60'sリバイバル!こうした天然っぽさこそ、やはりパブロックの強みでしょう。