YMO

NHK−FM「サウンド・ストリート」の坂本龍一のラジオの人気プログラム「デモテープ特集」から選ばれた、いわゆる素人音楽家たちのオムニバス盤。時代が時代ゆえにカセットテープとローテクなアイデア先行ばかりの奇抜でユーモラスな曲ばかり。それでいて…

高橋幸宏にとっては「ニウロマンティック」直後、鈴木慶一にとってはムーンライダーズの「マニア・マニエラ」直前。そんな勢い溢れる2人によるコンビ第一作だけに、悪かろうはずもありません。内省的でロマンチックでありながら、なおかつインダストリアル…

まだ中学生になったばっかりぐらいでしたが、レコードショップに予約までして買いましたよ、これ。当時は「う〜ん、テクノじゃないなぁ」とガッカリでしたが、テクノも現代音楽も超えたこころで、シンプル・イズ・ベストなサウンドを目指すことが、実は坂本…

坂本龍一がラジオで「自身が影響を受けた歌謡曲」みたいなものを特集していました。番組も後半になると「自身が手がけた歌謡曲」な選曲に変わってましたが、そこでひさびさに聴いて「やっぱりいいなぁ」と思ったのが、後期YMOが曲とアレンジを手がけた、…

寒いんで、夏っぽい1枚を。坂本龍一&カクトウギ・セッションの「サマー・ナーヴス」('79)です。以前、YMO関係のアルバムをドカっとまとめてレビューした頃、これだけ取り上げるの忘れてました。要するにテクノっぽくないフュージョンなわけでして。でも…

矢野顕子の80年代、アルバムでいうと「ごはんができたよ」('80)(写真)から「峠のわが家」('86)あたりまでにおける坂本龍一のポジションというのは、そのシンセの音色選びや、奇抜なアレンジも含め、時に「ケンカ売ってるの?」といいたくなるほど愛憎入り…

YMO散開後に発表された「SERVICE」('83)は「増殖」('80)同様、一種の企画盤で、新曲7曲の合間に、今では有名になった三宅祐司率いる劇団スーパー・エキセントリック・シアター(S.E.T)のギャグを挟みこんだもの。もうYMOが終わる事を前途に作っているた…

「浮気なぼくら」('83)のレビューをするつもりが、家のレコード棚を探しても見つかりません。それほど久しく聴いていなかった作品ということでもあるんですが、記憶だけを頼りに何か書いてみようと思いつつ、それじゃあんまりなので慌てて近所のCDショップ…

この「テクノマジック歌謡曲」はYMOとは直接的には関係ないけど、先の「イエローマジック〜」と同じくテクノという病魔に冒された80年代裏歌謡の集大成みたいになっていてスゴイです。とはいえ本家とまったく関係ないというわけでもなく、YMOファミ…

シンセサイザーでポップスをやるというYMOの発想は、あっというまに歌謡曲のシステムに飲み込まれ、最終的にはYMOすら歌謡曲のパロディをやって幕を閉じるというオチになってしまいます。しかもYMOのメンバー事体も歌謡曲の仕事を、自分たちの「実…

YMOの「テクノデリック」('81)は当時リアルタイムで聴いてはいましたが、買ったわけではなくレンタルで借りてテープにダビングしてよく聴いてました。そのカセット・テープの曲目表記を、なぜかボクはアルファベット型の「ハンコ」で手押しして作りました…

個人的にはYMOは初期から順番に聴いていったわけでもなく、おそらく80年代初頭に「ソリッド〜」と「増殖」と「BGM」をほぼ同時期に聴いたような記憶があります。だから「BGM」でショックを受けたという人たちは、おそらく「ライディーン」とか「…

この「増殖」('80)が発売されたころのYMOは、まさに飛ぶ鳥を落す勢いで、ライブ盤「パブリック・プレッシャー」に続いて、なんとオリコン・チャート1位を記録してるんですね。アナログ盤は25センチ盤が組み込まれたダンボール板と、このYMO人形がズ…

「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」('79)は「ライディーン」や「テクノ・ポリス」といったシングル曲の大ヒットのおかげでYMOを代表するアルバムとして認知されましたが、正直「認知されすぎた」おかげで、このアルバムの音楽の革新性そのものに触れ…

ご存知YMOのファースト・アルバム('78)ですが、何となく発売当時、どのようにコレが聴かれていたかを体感するために、CDではなくLPレコードで聴いているところです。ちなみにオビにはイエロー・マジック・オーケストラという文字よりデカく細野晴臣…

高橋ユキヒロの「What Me Worry?」('82)です。個人的には、このアルバムまでのユキヒロ氏の音楽が一番大好きでしたね。前作同様テクノ路線をひた走っているとはいえ、坂本龍一氏の美メロが冴える「Frash Back」のような日本語のポップなレゲエ感覚の軽やかな…

連日YMOネタばかりになってます。他のアーティストのアルバムを取り上げて気分転換しようとも思いましたが、これを逃すと永遠に取り上げる機会もなくなりそうですし、やはり「過去を総括」する意味でも、影響を受けたYMOを押さえておかなければ気持ち…

名盤中の名盤だと思います。高橋ユキヒロの「音楽殺人」('80)。このアルバムに関しては「昔、好きでした」だけで終わらせたくないですね。初めて出会った小学校時代から現在にいたるまで、いったい何度針を落としてきたことでしょう。ちなみにレコードの初回…

高橋幸宏ではなくユキヒロと名乗っていた頃の彼のデビュー盤「サラヴァ」('78)でも取り上げましょうかね。これはどちらかというとYMOというよりも、むしろ彼がメンバーだったサディスティックス(ミカ・バンド)の流れにあるというか、つまりは加藤和彦的…

今日も坂本龍一ですね。なんかこうやって連日取り上げると、ものすごい信者みたいですが、別にそういうわけではありません(笑)というか坂本龍一という人の音楽は、何かこう「いいものもある、悪いものもある」という、どこかで聴いたようなセリフは吐きた…

ボクの日記というのは、たいがい「昔○○しました」みたいな過去形の文章ばっかりなんですが、要するに今自分が何をしているかというのを文章にしてしまうのがすごく恥ずかしいと思ってしまう人間なのです。だからこの日記は、ひたすら過去を総括することに重…

いつのまにか「思い出のレンタル日記」から「子供の頃買ったレコード」にシフト・チェンジしている日記ですが、まぁ、同じようなもんでしょ。というわけで、今日の一枚は坂本龍一の「千のナイフ」('78)です。ジャケット写真が若いですね。ちなみに、彼の着て…

シンコー・ミュージックから出てるディスクガイド本「FUSION」をパラパラと見ていて、なんか無性に中古レコード屋で邪魔そうに置かれているフュージョンの安レコを漁りたくなってきました。フュージョンって、国内と海外とでは微妙にイメージが違うよ…