ビートルズは、ボクにとって初めて夢中になった「音楽」であり「ロック」でした。兄の影響もあったんですが、小学校1年生ぐらいで、彼らのほとんどのレコードを聴ける環境にあったというのは、もう自分で自分が羨ましい(笑)だから、もうビートルズは好き嫌いのレベルじゃない。だって、ビートルズですよ、あなた。


だから懐かしさはないのです。いつでも聴いてきたし。リマスターがどうのこうのって、そりゃ買っちゃいますけど、正直音がいいとか、そういうことより、単純にやはりビートルズは「曲がいい」「声がいい」「アレンジがいい」と再確認しただけ。ジョンとポールの才能の出会いってのは、もう天文学的、宇宙的レベルの奇蹟ですって。


この1stには、ハンブルグ時代を彷彿とさせる不良っぽい頃のライブ感が満載で、演奏の一体感もバッチリ。特にジョンのボーカルの激しさ、生々しさを体感できるという意味では、このアルバムがもっともベスト。個人的には洒落たコードの「アスク・ミー・ホワイ」と、切ない疾走感に溢れた「ゼアズ・ア・プレイス」が大好き。