punk(japan)

「東京ロッカーズ」という響きだけで、もう夜の風景しか頭に思い浮かびません。ここに参加しているバンドのメンバーは、昼間は何をやっていたのでしょうか。コンビニでおにぎりを買う姿とか、まったく想像できない。闇夜に飛ぶカラスのような、見えそうで見…

85年のバレンタインの日に行われたポジパン系のライブを収めたオムニバス。もちろんインディー盤で、当時出ていたのは知ってましたが、買ったのは最近。これが予想以上に興奮しました。そもそもポジパンを音楽的な意味で「発見」したのも最近で、ニューウ…

日本のハードコアを代表する名オムニバス盤。メジャーの徳間ジャパンから発売されたことと、タイトルが「ヒッツ」ということで、おそらくコレを聴いた地方のアマチュア・バンドの多くが「ウチらもハードコアやらにゃあかんぜよ」と思ったに違いありません・…

「日本のオルタナティブ・ロック」という本の、ライター陣によるベスト10発表にて、堂々と第6位に輝いた赤痢の大傑作アルバム。ちなみにあぶらだこ、スターリン、フリッパーズ・ギター、より上位です。赤痢より上位のアルバムは、ボアダムズ、じゃがたら…

こういう激しいロックというかパンクなアルバムを紹介すると、意外に思われることも多いんですが、実はコレ、激しくはあっても野蛮じゃない、相当スタイリッシュな音楽だと思うのですよ。フリクションって、とにかく音がスマートで無駄がない。音に余計な贅…

パンクというよりはサイケ。激しい演奏ながら、どこかぼんやりした感触を残すサウンド。ツネマツ・マサトシの重厚なギターの音に囲まれていると、部屋の温度がマイナス5℃ぐらい下がっていきそう。そういう意味では、やはりフリクションの延長線の音ではあり…

新宿に集結した「フリー・ジャズ大祭」をダイジェストに音盤に収めたもの。ピックアップされた8アーティストは、それぞれ10分前後にまとめられてます。一口にフリージャズといっても、アンビエント風、現代音楽風、アングラ演劇風、ノイズ風と、表現方法…

JOJO広重が惜しみない愛情を注ぎ込み、アルケミー最大のヒットともいわれたのが、赤痢でした。赤痢は本当に大好きでした。放送禁止用語飛び出すキワドイ歌詞ばかりが注目される傾向になるんですが、本人たちの狙った感じが全然しません。それこそ「思う…

その昔、マーキームーンというプログレ雑誌で観た非常階段のスキャンダラスなステージ写真は衝撃でしたが、そういう「見た目」から音楽への興味へ移るというのも、このバンドの特徴。そう考えると、ある種のヴィジュアル系といってもいいわけです・・・って…

スターリンというと、初期のスキャンダラスなステージングとか、ものすごい高速テンポのハードコア・パンクみたいなイメージが強いと思うんですが、実はボクが一番、今ハマってるのが、このアルバムだったりするんです。後にビル・ラズウェルのリミックス版…

マジカル・パワー・マコの存在を知ったのは、アングラな雰囲気がプンプンただよっていた頃のマーキー・ムーンというプログレ雑誌のオマケのソノシートでした。そこに収められた奇妙な音楽と、10代半ばにしてマイク・オールドフィールドばりに寺にこもって…

「音のメルヘン屋」というのをご存知でしょうか?インディーズ盤の先駆者的会社といえばカッコいい感じですが、要は「あなたのレコード作ります」的な自主制作レコード会社兼音響スタジオ。実はCD時代になった今でも存在しているんですが、この佐藤マサ&…

楳図かずおが歌ってます。それだけじゃなく、作詞はおろか、作曲まで全曲こなしてます。1975年のアルバムですが、CD化されて、さらに弾き語りデモやテレビ出演時の演奏などもテンコ盛りにした19曲入りCDが発売されたという事実。紙ジャケットや見…

これはムーンライダーズではないか!?それも「カメラ=万年筆」の頃の。しかし、よ〜く聴くとトーキングヘッズ風だったりと、なかなかマニアック。というわけで、スクリーンの1st('81)です。8トラックで録音された自主制作盤ながら、実際聴いてみると、意…

3/3は東京ロッカーズで有名なフリクションの前身バンド。1975年にプレス数10枚ほど作られたオリジナル・レコードは当然ながら国宝級のレア盤なわけですが、300枚限定ということでLPが再発されました(これも最近高くなってきてます)。これが聴…

遠藤賢司という人のアルバムには、あれはいいけどこれはダメみたいなのが、ほとんどない。これだけ活動歴が長いのに駄作がないというのは、ほとんど奇跡としかいいようがないです。頑固一徹な人のように見えて、意外と時代に色目を使っちゃうようなお茶目な…

なんとデビューから20年以上です。あぶらだこ。その奇妙なバンド名を初めて聞いたのは高校生ぐらいの時。友達が持っていたインディーズの名盤「グレイト・パンク・ヒッツ」(1983)(しょうもないタイトルだ)というオムニバスLPに彼らの曲が収録されてい…

ボクにとって、じゃがたらは特別な存在です。初めてライブに行ったのが高校生の頃でした。その時は彼らのレコードを聴いていなかったのですが、何となく楽しそうなバンドだなぁと思って、何の予備知識もなく観に行ったんです。もう本当に興奮しました。1曲…