85年のバレンタインの日に行われたポジパン系のライブを収めたオムニバス。もちろんインディー盤で、当時出ていたのは知ってましたが、買ったのは最近。これが予想以上に興奮しました。そもそもポジパンを音楽的な意味で「発見」したのも最近で、ニューウェイブ以後、オルタナ未満という微妙な過渡期ならではの面白さが。


タイトルの意味は、SADIE SADSがライブ中に鏡で手を切り本当に血まみれで演奏したからだそうで、当日の様子はビデオで撮影され販売もされたらしい。流血しながら絶叫とは怖いけど、サウンドは文句なしにカッコいい。調性を無視したインダストリアルなダンスミュージックながら、ちゃんと生演奏して、しかも上手い。


更に、あのBOØWY布袋寅泰が在籍していたAUTO-MOD。「時の葬列」というシリーズ解散ギグで有名ですね。女性Vo、SYOKO率いるG-SCHMITTも人気でした。驚いたのがNUBILE。狂ったボーカルとリズムが最高。SODOMも傑作アルバム「TV MURDER」を発表した最高の時期の演奏。しかし全曲、拍手がカットされているのは謎ですが。