これはムーンライダーズではないか!?それも「カメラ=万年筆」の頃の。しかし、よ〜く聴くとトーキングヘッズ風だったりと、なかなかマニアック。というわけで、スクリーンの1st('81)です。8トラックで録音された自主制作盤ながら、実際聴いてみると、意外にも音がしっかりしてるんでビックリ。


今や音楽評論家としての方が有名な和久井光司氏率いるバンドで、当時はスターリンの「トラッシュ」と同時期にインディレコード店で大プッシュされていたアルバムとのこと。昔このジャケを「マーキームーン」というプログレ専門誌の広告で見たことがありましたが、ジャケの印象から、もっと暗い音だと思ってました(明るくはないけど)


デジタルリマスター紙ジャケでCD化されてますが、和久井氏が解説で書いているモノクローム・セットやフィーリーズ、プラネッツなど、元ネタ(といっていいのかな?)になった音への愛情がリアルに伝わるサウンドです。隠れた名盤かもしれない。ボーカルが鈴木慶一そっくりなんで、ライダーズっぽく感じちゃうのは、ご愛嬌。