日本のハードコアを代表する名オムニバス盤。メジャーの徳間ジャパンから発売されたことと、タイトルが「ヒッツ」ということで、おそらくコレを聴いた地方のアマチュア・バンドの多くが「ウチらもハードコアやらにゃあかんぜよ」と思ったに違いありません・・・といいたくなるほど影響力があったレコードかもしれません。


冒頭2曲で、凄まじいテンションで雄叫びを上げるGISMは、そのサウンドのカッコよさから海外のファンも多いのだとか。エクスキュートは、ハードコアのようでいて、ちょっとハードロックやサイケの影響も。メンバーは、後にガスタンクやハイ・ライズに。逆にクレイは開き直ったかのような典型的なハードコア。


まだカタカナ表記だった頃のアブラダコ(あぶらだこ)の「米ニスト」はナンセンスと不条理の極みで、これを当時聴いた時の衝撃たるや、とんでもなかったです。まだ拙いパンク時代だった頃のラフィン・ノーズの元気なサウンドもいい。ラストは、元スターリンのギタリスト、タムによるG-ZET。全曲最高。捨て曲はひとつもなし!