「南米のビートルズ」とかで一部に人気のWe All Togetherを紹介します。ペルーのバンドだそうです。世界中のどこにも「○○のビートルズ」っているんですねぇ。でもビートルズというよりはウイングス、いやバッド・フィンガーかな。そのどちらもバンドの曲もカヴァーしています。いや、カバーというよりコピー。オリジナリティという言葉は、こういうローカルなバンドには通用しません。まぁそれほど好きなんだろうなぁポール・マッカートニージョン・レノン的ではありません。シャッフル・ビートに曲になるとギルバード・オサリヴァンみたいにも聴こえます。何となく日本のチューリップみたいにも聴こえますし・・・。


まぁ、今述べたバンドが好きなら、買っても損をしないでしょう。ちなみにこれは彼らのセカンドで1974年に発表されています。ファースト同様、まぁとりたてて騒ぐほどの内容でもないんですが、ボクはわりと好きで、よく聴いてます。あんまりお金をかけなかったのか、スタジオとかすごく安いんだろうなぁというアマチュアな音なので、マニアックに聴き手を選びそうではあるんですが。まぁ60年代の音楽だと思って聴けばいいじゃないでしょうか(笑)曲によっては遅れてきたサイケ風味ですしね。そうそう、なんとなくサジタリアスとか、そういうソフト・ロックな感じもします。


あぁ、そうだ。このボーカルの声、誰かに似てるなぁと思ったらスタックリッジやコーギスにいたジェームス・ウォーレンだ!音楽性も近いものがありますしね。「Cloudy Night」みたいなどんどん展開していく感じの曲調なんて、まさにスタックリッジみたいです。これでジョージ・マーティンでもプロデュースしてれば「山高帽の男」級の名盤になっていたかも。でも、そうならなかった(なれなかった)彼らのアマチュアっぽさも、それはそれで魅力的なんですけどね。


ジャケットの夕日がキレイですね。よく見ると、橋の上に小さく5人歩いている姿が。これがバンドのメンバーのようです。