NRBQが好きです。なんか「永遠のアマチュア・バンド」って感じがするんですよね。いや、これはホメ言葉なんですよ。誤解されると困るんですが、彼らはアマチュアどころか、メチャメチャ演奏上手いです。さらに、いろいろなミュージシャンにリスペクトされている実に才能溢れる音楽集団のはずなんですが。たとえば、この「オール・ホップド・アップ」('77)のジャケを見て下さい。ヤル気ネェ〜(笑)


しかし、いいかげんなジャケも中味が好きになっちゃうと、とても愛着溢れるわけでして。サウンドもまさにテキトーさとシリアスさが、実にいいサジ加減でして、このバランス感覚が見事。しかし、このバンド、「軽い」と思わせて、実は「深い」と思いますよ。「Things To You」とかも泣けるんですが(特に間奏のピアノ)、やっぱりベストは「Ridin' In My Car」で決まりでしょう!


この長いキャリアにもかかわらず、ひとつも重いものを背負ってない身軽さがいいんですよ。なぜアマチュア的かというと、ロックだろうが何だろうが、好きな音楽を好きなように演奏するやりたい放題な姿勢なんですよね。しかも、あれこれやっても、結局「NRBQだなぁ」みたいな部分もちゃんとあって、なんとも得なバンドです。たとえストーンズが解散しても、NRBQは絶対解散しないでね。