今日も懲りずにBrian Protheroeです。これはファースト('74)。ジャケットを見ると、線の細いペンで書かれた、いかにもやさしい感じのSSWって感じなんですが、いきなり1曲目からカエルみたいな声で「フェン〜ゲォン〜ミョゥン〜」(←そう聞こえる)という人をバカにしたような陽気なスキャットが・・・。


気を取り直して2曲目。マイナーコードの哀愁のギターカッティングが冴えるグルーヴィーなナンバー・・・かと思いきや、7拍子だし(笑)。まぁいいかと思って3曲目になると、いきなりハワイアンだし。と、まぁスタート時点にして、どの曲も「アンタ、売れる気あんの?」とツッコミ所満載の「ひねくれポップ」の決定打。


時折出てくる甘いメロディーとドラマチックな展開は、さすがその後ミュージカルなどを手がける彼ならでは。根っこの部分では、かなりロマンチストなのかも。この才能をもってすればエルトン・ジョンの線ぐらい余裕で狙えるのに、最後までB級な存在感の人でした。風貌的には、エルトンの方がB級っぽいんですけどねぇ(笑)