高校の時、ローリング・ストーンズのカヴァー・バンドやってたんですが、その頃のバンド仲間と妙に盛り上がってしまったCDがコレでした。その名の通り、ストーンズがカヴァーしたブルースやR&Bのオリジナルを一気に26曲も収録した太っ腹なオムニバス。1987年、日本独自の企画盤です(P−VINE)。


相当ダルで黒っぽいと思われたストーンズのヴァージョンが子供っぽく思えるほど、どの曲もドス黒く、そして野蛮で最高です。ブルースは苦手という人も、これだけヴァラエティがある選曲なら聴きごたえがあるでしょう。特にマディ・ウォーターズハウリン・ウルフあたりの迫力は「声で殺す」というか、まさに一触即発という感じ。


ストーンズ・ヴァージョンと違って感激したのが、若き日のボビー・ウーマックが在籍していたヴァレンティノズの「It's All Over Now」(ライ・クーダーもやってましたね)とアーマ・トーマスの「Time Is On My Side」。一番好きなのはアルヴィン・ロビンソンの「Down Home Girl」。ニューオーリンズっぽいリズムはいいですね。