高校生の頃、ホノルルの中古レコード屋にてアナログ盤で入手した本作。そのせいか、ジャケットのゴーギャンのイラストが、なぜか自分の中でハワイの思い出とダブって、まさにピースフルな気分になるのです。ラスカルズというと、その頃は「グルーヴィン」ぐらい知らなかったのに、何故か最初に買った彼らのアルバムがこれでした。



「売れなかったアルバム」とは、後追い情報。当時は、そのコクのあるアレンジとフェリックス・キャヴァリエのソウルフルなボーカルにただただ酔いしれていました。楽曲も名曲ぞろいで、何となくアニマルズの「モンタレー」を連想してしまった冒頭の「Sky Trane」から、アルバム2枚組を一気に聴かせてくれます。


タイトル曲は21分にもわたってずっとずっと同じコードを繰り返すセッション風の曲で、実に眠くなるのですが、「別に寝てしまってもいいや」と心地よい風に吹かれながらハンモックに揺られ聴きたい曲。これを最後に持ってきたのは正解(アナログD面)。ギタリストのバジー・フェイトンも、いい仕事してます。