寒いです。毎日。冬だからとはいえ、こうも寒いと、いつもお世話になってる電気ヒーターはもちろん、灯油ストーブですら部屋があったまらないです。まぁ、築ウン十年のオンボロ一軒屋なので、すきま風バリバリなわけでして、夏は涼しくていいんですが、冬が・・・。いくら家がボロくてもいいから、外国の家にあるようなでっかい暖炉があったりするといいんですけどねぇ。バチバチと燃える暖炉を横に、大好きなレコードを聴く休日なんて最高じゃないですか。

さて、暖炉というと思い出すのが、ランバート&ナッティカムの「アット・ホーム」('70)でしょうか。表ジャケは、おそらく我が家よりもはるかにオンボロであろう家の窓から映る主役2人の写真。メガネの男がクレイグ・ナッティカム、横を向いている男がデニス・ランバート。ちなみにダブルジャケットの裏は同じ構図ながら、今度は横を向いているのがクレイグという、何ともユーモラスなシシメントリーになっています。まぁ、それはともかく内ジャケの写真が最高で、メラメラと燃える暖炉の横でアコースティック・ギターを弾いている2人の図が素晴らしすぎます。2人のシンプルな弾き語りにホノボノとした歌声が響くアコースティックな内容に、まさにピッタリの写真ですねぇ。録音も自宅録音みたいですしね。えっ?内ジャケ観たいですか?じゃぁ、今すぐCDショップへ行きましょう。日本盤の紙ジャケCDが発売されていますよ。限定盤らしいのでお早めに。

そういえば、このアルバムは、随分昔の学生の頃に一度購入したにもかかわらず、内容の地味さにサッパリついていけず、とっとと忘れてしまっていたという恥ずかしい経験ありです。米フォークに対する当時の自分の感度の低さを痛感させられてしまうわけですが、でも、そんなにアメリカンなSSWアルバムという感じでもなく、なんとなく英フォーク的な雰囲気も感じてしまうのはボクだけでしょうか。たとえばヘロンとか、あるいはニック・ドレイクとかね。

日本には春夏秋冬があるもので、思い出したように、その季節にあった雰囲気のアルバムをひさびさに聴いてみるなんてのも、実に楽しいものです。たとえばヘロンなら春、ニック・ドレイクなら秋、そして、このランバート&ナッティカムなんて、やっぱり冬がいいんじゃないですかねぇ〜。ちなみに現時点で「夏に聴きたいフォーク」ってのが、さっぱり思い浮かびませんが、やっぱり部屋が寒すぎるせいでしょうか・・・。