Tia Na NogのSonny Condellです(いきなりですが)。あのフォーク・デュオがもっていた「ボンヤリ」感をそのままに、この「Camouflage」('77)というアルバムは、もっとバンドサウンドで実に力強いサウンドになってます。が、つかみどころがないような幻想的な雰囲気はそのまま。


アイルランドのトニー・コジネクとは、渚十吾氏のコメント。なるほどね。これぞUK版「バッド・ガール・ソングス」だとか盛り上がれば、みんな注目してくれると思ったんでしょうが、いや、しないだろうなぁ・・・そりゃコジネクじゃなくてコジツケだよ!(笑)しかし、時折ビートがせせこましくなったり、明るいのか暗いのかわかんないけど、聴いてて胸がヒリヒリするような感じは似てなくもないかな。


ただ1ついえるのは、これがB級でもアマチュアでもない、超一級のフォーク・ロック・アルバムだという事です。ホンの些細なキッカケで注目を浴びる機会があれば、歴史的な名盤として世に語り継がれたかもしれない。しかし、ボクはオークションとかでコレを見つけて興奮したってのに、他に誰も入札してなかったところを見ると、全然世間的にはどうでもいいアーティストらしいです。まぁ、いいですわ。