ウッデン・ホースって「木馬」のことなのかな?木馬と聞くとチューリップの「木馬」という曲をすぐ思い出してしまいます。「♪木馬よ木馬よ〜星がいっぱい降る晩に〜」って曲。好きだったなぁ。あれもフォーキーで美しい曲でしたが、こちらも負けてはおりません。UKフォークながら、以前紹介したウェストウィンド同様、PPM風コーラスにアコギという実にアメリカンな完全正統派なフォーク。


しかし、このウッデンホース、2枚ほどアルバムを発表していますが(写真は72年のファースト)、CD化されるまで、オリジナル盤はUKフォークの中でも激レアなアイテムでした。それがかえって彼らの知名度をあげてしまったのだから面白いものです。レーベルがDECCA系の宗教レーベル「York」からというマイナーなプレス事情もあるのでしょう。ただ内容はジーザス、ジーザスしてないのでご安心を。


まぁ、あまりの「汚れのないフォーク・サウンド」にピンとこない人もいるかもしれませんが、この俗世界からまったく隔離されたかのような瑞々しい雰囲気は他にそうそうあるものではありません。一切ドラムが入らないで、どれも同じようなのんびりと日向ぼっこするようなフォークというのも逆にポイント高しです。ホントとろけそうな美しいコーラス。たまりませんわ。