ポーリンと聞くと、Seawindのポーリン・ウィルソンを思い出してしまうんですが、こちらはポーリン・フィルビー(Pauline Filby)です。なんとなく手に入れた本作('69)は、英国クリスチャン系の女性フォークみたいですね。最後の曲で「Amen〜」とか歌ってるんで(これは勘弁)


前半は、なんとも古臭い60年代ポップス。「全然フォークじゃないじゃん」と思いつつ、結構和んでしまいました。しかしトランスアトランティックでソロも出しているゴードン・ストラップをギターに迎えた5曲目あたりから、雲行きは怪しくなり、アシッド・フォークみたいな暗くドロドロした雰囲気になってきます。前半との落差がスゴイといえばスゴイけど、この辺がカルト作と評価されたところなんでしょうね。


なおポーリンさんは、その後After The Fireのメンバーを従えてNarniaというバンドを結成しますが、ピーター・バンクスがキーボードを勤めたこのバンドは、アース&ファイアーっぽいプログレ色の強いバンドでした。これもCD出てます。ゴードン・ストラップは、その後フュージョンっぽいソロを発表していきます。みんな全然フォークの人じゃないようで。