レア盤をさらに貴重にしたものをメガレア盤といったりしますが、このアイソレーション(isolation)の唯一のアルバム('73)は、そのさらに上をいくギガレア盤をいわれているもの。おそらく日本には原盤は1枚もないそうです。んな、アホな。さすがに英国フォークの深い森も、ここまでくると地獄です。


自主盤フォーク特有のモヤモヤした音ながら、曲と曲の間もよくわからないままダラダラと続いていきますが、なかなか幻想的でメロディアスな雰囲気がクセになりそう。ヘロンとヴェルヴェット・アンダーグラウンドの3枚目を混ぜたようなサウンドともいいましょうか。そんなもん混ぜられても困るといわれそうですが。


ちなみにこのジャケのイラストは「こんな感じ?」と想像したベルギーからの再発盤からのもの。果たしてホンモノは、どんなジャケットだったんでしょうね。恐ろしいことに、この再発盤まで500枚限定だったので、最近全然見かけません。音はやさしいフォークなのに、存在はまるで地獄の入り口のように怖い1枚。