英国フォーク界のキダ・タロー(ルックスがね)ともいわれるウィズ・ジョーンズによるバンド、レイジー・ファーマーの唯一アルバム('75)。なんでも西ドイツのみのリリースだったらしく、アナログ盤を入手するのは非常に困難だといわれています。ジャケだけみると、そうとは思えませんけど・・・。


かなり本格的なトラッドを追求するバンドみたいなんですが、どこかアメリカンな雰囲気とうかカントリーな感じが漂うのはバンジョーの音色のせいかな。ドラムやベースは一切入らず、アコギとバンジョーダルシマーにフルートみたいな楽器構成や、時折ハーディ・ガーディも入るのもユニークです。


本当に牛や羊や豚が、その辺にゴロゴロしてそうな「ド田舎」で、まるで狩りでもするかのような格好をしたメンバー(女性も含む)が銃ならぬギターを小脇に抱えて「さぁ、いっちょ演奏したるかぁ」みたいなメンバーの写真。音楽が日常から非日常へと誘うものではなく、あくまで日常と地続きなわけで、バンド名に偽りなし。