レニー・ケイが選曲した60年代ガレージ・パンクのオムニバス盤「nuggets」の中で、モージョ・メンとサジタリアスの間に挟まれ、ひたすらポップな印象を残した曲がthe thrd railの「Run Run Run」でした。その曲が収められたアルバム('67)がCherry Red系再発レーベルRev-Olaから出ました。


「Run Run Run」はバブルガム風味なビーチ・ボーイズっぽい曲でしたが、シャッフル調の曲が途中でワルツみたいになって語りが入ったりと、なかなか一筋縄ではいかない変な感じでした。その他の曲は更にもっと変わっていて、サイケデリックに片足を突っ込んだような、その後のバーバンク系にも通じるオーケストレーションをふんだんに使ったアレンジが実にゴージャスかつ痛快。


ソフトロックの「ロック」の部分にもこだわりたいボクにとっては、今の気分ではロジャニコよりパレードだったりするもので。同じ3人組ですし。とにかく曲も凝っていて面白いし、アレンジも風変わりだし、もっと注目されてもいいグループだと思います。というわけで、同じくらい好きなSundownersあたりのCD化も期待してます!