ちょっとオツムのあたりが寂しくなった最近のジェームス・テイラーのライブがCSでやっていてボンヤリ見ていたんですが、これが予想以上に素晴らしかった。ほとんどが昔の代表曲ばかりなのに、バンド全体が、すごいグルーヴ感で盛り上がる盛り上がる。穏やかでジェントルなのに、すごくファンキー。そんなわけでひさびさに「Gorilla」('75)を聴いてます。


ライブでもやっていたラテン調の「Mexico」や、マーヴィン・ゲイの「How Sweet It Is」なんか最高ですし、「Music」「I was a Fool to Care」なんてケニー・ランキンも嫉妬するくらい、いい曲じゃないですか。この次のアルバムに入ってたボビー・ウーマックのカヴァー曲も好きで、JTとソウルは、意外に相性がいい?


「パンクが出るまで、ロックはつまらなかった」というリアルタイム派のロック・ファンの意見も確かにあります。でも、ライ・クーダーリトル・フィートやドゥービーやJTとか、ワーナー系だけでも、こんな充実した新譜が次から次へ発表される時代なんて、ボクから見れば夢のような時代だと思うんですけど(笑)