アコースティックギターのせわしない音にファズ・ギターが絡むという1曲目からして「古臭い」こと極まりない英国フォークで、つまりは思いっきり70年代初頭の空気をモロに詰め込んだフレッシュ・マゴッツの唯一のアルバム('71)です。霧深い沼地で木に座る2人の佇まいがいいですなぁ。


まったく無名の2人組で当時19歳だったらしいのですが、その後の活動もよくわかりません。しかし印象的なキーフのジャケットが人気だったのか、CDが普及する以前からアナログ盤で再発されていて(ブートかもしれない)、あまり「幻のグループ」という印象はありませんね。まぁオリジナル盤は、それなりに高いけど(当然か)。


しかし、これはなんですな。70年代初頭だから、アコギにストリングスというアレンジで一応フォークっぽくなってますが、もう3年デビューが早ければ、まちがいなくゴリゴリのガレージ・サイケ・バンドだったに違いありません。う〜ん、どちらかというとそっちの方を聴いてみたかったという感じではあります。