ジェリー・ラファティはウイングス時代のポールがデニー・レインと共作してデニーがリード・ボーカルをとった風といいますか。わかってもらえるでしょうか、この微妙なニュアンス(笑)7曲目なんてデニーの「Say You Don't Mind」みたいな曲だし。


ラファティが加入してからのハンブルバムズのセカンド('69)の牧歌的雰囲気は格別。オーボエやフルートや管弦楽が入ったフォークな曲って、それだけで大好き。時代を考えるとむしろポールが影響された可能性も大です。「マッカートニー」の発売は、この翌年の70年。


もう1人の相方ビリー・コノリーも、イナたいながらもポップな曲を作っています。この人は今や英国の有名なコメディアンで、ステージでは演奏よりトークの方が長かったという人。ボンゾ・ドック・バンドやスキャッフォールド的なミュージック・ホール感覚も含め、たまらなく英国を感じる音楽です。