強引に英国フォークと呼べなくもないんですが、基本的にはモロにフラワーな空気を思いっきり吸い込んだクラシカル・ポップ・ロック。小編成のストリングスにオーボエ、ハープシーコードと、何ともサイケ時代ならではのアレンジに幾分古臭さは残ります。


とはいえ、この雰囲気はジャケ同様のピクニックな気分を満喫できますし、ピアノ一本で可愛げに歌われる曲や、ジェファーソン・エアプレインみたいなサイケデリック・ロックなど、比較的短い曲がコロコロと手を変え品を変え場面展開して意外に飽きさせませんね。いわゆる「気分はグルーヴィー」ってヤツでしょうか(笑)


最近にわかに注目されつつあるのが「フリーフォーク」というジャンルなのですが、そのコンピCDで本作から「Magician In The Mountain」が選曲されましたっけ。この曲はファンキーなレアグルーヴ調で本作中もっとも異色ながら一番印象に残る曲かもしれません。